Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2008-11-04 クモの網 - What a Wonderful Web ! -

    銀座に自転車で行って、
    とんと、ギャラリーなんて行かないのだが、
    それでもギャラリー小柳とINAXギャラリーは銀座に行ったら
    寄ることが多いのだけど、
    小柳は休みだったので、INAXギャラリーに行ったら
    おもしろい展示をやっていた

    クモの巣の展示だ
    日本蜘蛛協会かなんかの人が、集めた蜘蛛の巣のコレクションが
    台紙に貼付けられて、所狭しと飾ってある
    これはうつくしいとしか言い様がない

    どこかの木々の間に架かっていた蜘蛛の巣
    この体内分泌物をつかって編まれた
    家でもあり、糧を得る為の道具である網状のかたち
    この一心に編まれた造形に目をうばわれる

    どこかとどこかの間に架かっていた
    この“あいだ”を
    時の住処として
    人の行為、営為と
    天空にさしだされた“あいだ”の
    姿をかさね見ていた
    そのどこかと
    どこかと






    クモの網 - What a Wonderful Web ! -
    2008年9月4日(木)〜11月22日(土)休館日:日祝日
    INAXギャラリー1
    http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001152.html


        2007-07-06 クリスティアーネ・レーア展

    とても作品はうつくしいと思いますが、
    その分、あの空間が残念です
    あのギャラリーを紹介したキュレイターのセンスのなさですね

    そのせいか、消化不良な感じがあります
    光の粒子の家のような存在に惹かれるのですが、

    見る見られるの、都市的、美術作品的な関係性には
    あまり動かされない

    目は喜んでいても、
    体全体が揺さぶられない

    場との響きあいがあったら違うのだろうけど

    作品は文句なくすばらしい

    ああゆうものが、時間の経過で崩れたら
    村人の手とかで再び作られて、守られ続けていくなら、
    それはすばらしい、伝統になっていくんだろう



    クリスティアーネ・レーア展

    Gallery A4

    7月31日まで
    10:00〜18:00
    (日、祝日休館)入場無料
    http://www.a-quad.jp/main.html

        2007-05-17 ジャン=フランソワ・ポーヴロス×吉増剛造/「赤馬」ポーヴロス×マリリア

    ジャン=フランソワ・ポーヴロス×吉増剛造ライブ

    ポーブロスさんのライブがタダで聞けるということで、
    横浜国立大学へ
    ちょっと遅れて
    緑のある坂を駆けのぼって
    ホールへ、
    ドアが開いていて、まだ始っていない雰囲気
    聞くと、吉増さんがダブルブッキングで
    遅れているらしい、

    30分遅れで、
    ポーブロスさんと横浜国立の教授の大里俊晴さんが
    ライブを始める

    ひさしぶりのポーブロスさんの演奏
    すごいかっこいい
    好きなんですよ
    音に歴史がある深い音、

    ギターに触れる指先の
    触れかたが
    あまりに繊細で優しく、
    うつくしい音をつむぎだす

    タッチをつけるというのは、
    境界線をつくるということであるが、
    タッチを積み重ねることによって、
    境界線を積み重ねることが、
    そのリズムの響きあいによって
    境界の無い世界を生み出すことである
    というイメージが浮かんでいた
    セザンヌしかり、

    大里さんはいい音だすのだが、
    どうも、ポーブロスさんに合わせてしまう
    ポーブロスさんが盛り上がってくると
    大里さんも盛り上がってしまうというのが
    ちょっと気持ちわるい感じ、

    吉増さんが遅れてきたから、
    ポーブロスさんが渋い声で歌を歌ったり
    エレキギターの弦に向かって叫んで音を出したりするのが聞けた

    1時間くらい演奏後、終了
    吉増さんの到着を待つ

    わりとすぐに吉増さんが来た、
    遅れても、その分、いい朗読してくれればいい

    ポーブロスさんと吉増さんのライブ

    マイクスタンドに原稿用紙を張りつけ、微風で揺れる
    丸いピンチハンガーに石を吊りさげて鳴らす
    その様子をビデオで撮影しながら、

    スクリーンに吉増さんの写真が映っていたが、
    この今撮影している映像がリアルタイムで映写されたら
    おもしろそうだ

    今年亡くなられた島尾ミホさんの訃報を聞いて
    書いたという文章を朗読した

    すごくこころゆさぶられる
    朗読でした

    ポーブロスさんも自由に音をはばたかせている
    先の大里さんとのコラボが音の性質として両方とも同じ方
    天へと向かう音楽であるなら、

    吉増さんの床を指で擦ったり、
    原稿用紙を鳴らしたり、破ったり、
    する声は地の音、大地から、生活のほうから響いてくる音

    この天と地の二つが出会うことが
    すばらしい時間をつくるのだろう

    吉増さんのような音を出せる
    音楽家はほとんどいないだろう、
    だからこそ、吉増さんは共演者を極限まで引き出すのだろう

    吉増さんと一緒にやるポーブロスさんの音は本当にすばらしい

    しかし、一度目の原稿の朗読が終り、
    二度目に入ったころから、どうも吉増さんのエネルギーが違う
    そのうちに、銅板の巻き物をほんの少し叩いて、吉増さんは終ってしまった
    ポーブロスさんはまだ続けていたかったように感じた

    もう終わりだと言っていた若林さんの銅板の巻き物を持って来て
    ほんの少しだけ打つ、
    銅板は鏡であり地面である
    これに反射されて、響いていたものの
    代わりになるものは、まだ見つかっていないようだ

    終った後、吉増さんは今
    この場、なにかが生まれてくる場にいることが、
    というようなことを言っていたが、
    まさにそうなのだろう、

    しかし、僕のもっとも印象に残る朗読は、
    早稲田の小野講堂で行われた灰野敬二さんとのライブで生まれた
    異界のような張りつめた時間、
    そのとき終った後、吉増さんは、いったい自分が何をして、どこにいるのか
    まだ言語化することできないが、というようなことを言っていた

    ポーブロスさんも、青山ブックセンターで行われた
    ごろごろの発売記念ライブの時、自分がいったいなにをしていたか
    まったくわからないと言っていた、

    その時のポーブロスさんの演奏は僕が聞いたことのある音楽で最高のものの一つだ

    自分の今よりももっと先にいってしまった
    身体の奏でる音楽

    今回はそこまではいかなかった

    終了後、
    明日のポーブロスさんとマリリアさんのライブのタダ券があるというので、
    もらう、少ないから、ジャンケンかと思ったら、欲しい人が少なく、
    あっさりともらう、僕の友人が半分くらいもらっていた、

    打ち上げのときもまだ余っていた
    横浜国立の人はなんか好奇心があんまりないのかしら

    ということで、次の日
    横浜美術館のホールへ、

    赤馬というのは、前回ポーブロスさんが来た時にもあって、
    値段が高かったので、行けなかったやつだったので、うれしかった

    赤馬
    ジャン=フランソワ・ポーヴロス×マリリア

    やはり、30分遅れくらいで始る
    それにしても、客席がガラガラだ

    これでは演奏者にわるいし、
    演奏の質にも影響がおよぶ

    すばらしい音楽がほんと
    もったいない

    吉増さんの奥さん
    マリリアさんのソロの歌を聞くのは初めてだった
    以外とロックだったが、良い歌だった

    ポーブロスさんはあいかわらず
    すごい音を響かす

    つかれていたのか、後半うとうとして
    眠り込みそうになると、もう演奏が終ってしまった

    客数が少ないからか、あっさりと終ってしまう
    アンコールで、もう一曲歌ってくれたが、

    その曲のマリリアさんの歌好きだった

    なんとなく、流れで、打ち上げに同行させてもらう、

    ポーブロスさんの発言は政治的なことがけっこう多い
    ほんとにいい音楽を聞くと眠ってしまうと、ポーブロスさんは言っていた

    ポーブロスさんに外で演奏しますか、と聞くと
    セーヌ川の畔で何かのサイレンが鳴る間の時間だけ、
    演奏するというのを続けていたらしい、
    セイレーンとサイレンをかけているらしい

    本物の音を奏でる人はやはり自然のなかで浴びているんだな
    あの音が生まれてくる処は、
    境界がないところだ

    もう一つ、
    森の中で、飛んでる蠅に聞かせる為の演奏をしたか、
    しようとしているというのを聞いて、びっくりしてしまった

    これこそ本物だ

    蠅は飛びながら、色んな場所で聞いてくれるから、と言う

    この境界のなさ
    これなんだよ

    ますます、客の少なかったことと、
    英語で自分の言葉で伝えられないことが
    なさけなかった、
    大里さんにフランス語で通訳してもらったのだ

    こんなすごい人が目の前にいるのに
    自分の言葉で話せないなんて




        2007-03-16 志野と織部

    出光美術館

    連れに招待券もらったので、一緒にいく

    焼き物の展示

    茶碗では二つしかない国宝の内の一つだという
    志野茶碗、卯花墻

    連れがぴったりとはりついて離れない

    サーっと、全体を見て、
    ああ、なんだ茶碗の本質はエロスなんだな、と

    その手捻りのヨレと厚みの感じからは、
    韓国の家の屋根とか韓国的な粗さを思い浮かべる

    利休が茶器として使ったという朝鮮の便器を見てみたいと思った
    帰ってネットで探したけど見つからなかった

    植物の蕾みのエロス、
    排泄と食とつながる内臓的イメージのエロス、

    岐阜という土地柄、すぐに脈々と流れる縄文土器とつながる
    ああ、これは縄文土器だな、と

    これを国宝に選べたというのは、昔のひとは見る目あるな、と

    真横からみるとしっかり、茶碗としての軸があるが、

    斜からみると、そのままそれは
    抱衣であり蕾みであり、性であり生である、

    茶という、植物の精気と火の精気と水の精気を
    植物的、内臓的、生きた器に入れて呑む、と

    あまりに長く連れが、卯花墻から離れないので、
    結局昼からいって閉館までいた、

    それほどすごいもんじゃない、と、
    僕は縄文土器のほうがすごいじゃんと
    思っていたが、

    茶器という形式の中に宿った、
    生(エロス)のイメージは実は、すごく鮮烈に僕の中に焼きついたような気がする

    それはなにかの雛形のように、
    中西夏之的にいえば、茶器の水準器的なもののイメージさえも超えて








    志野と織部 ―風流なるうつわ―

    2007年2月20日−4月22日

    http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

        2007-03-16 アルフレッド・ウォリス展、「マーオリ―楽園の神々―」

    アルフレッド・ウォリス
    船の絵、海が生きている、これは実際に船乗りだった経験から
    生まれる絵ですね、
    海が斜めだったり、

    70才になってから、毎日絵を描きつづけ、
    日曜日だけは休息日だから、絵を描かなかったというような、
    敬虔なキリスト教徒だったから、
    船の絵なんだけど、なんだか宗教画のような静けさと
    簡潔さが漂っている気がする、

    もちろん、船乗りの体験という
    在りか、がつまっている
    描くべきビジョンによって描かされている

    それにしても薄暗い色の印象がつよい

    雪舟やゴッホなんかもそうだけど、
    宗教家でありながら、描くということが
    本質的ないとなみなのではないか、

    宗教をこえて、芸術をこえて、
    存在の本質にふれる、

    純粋な芸術の追求なんてありえない
    すべては繋がっているのだから



    アルフレッド・ウォリス

    庭園美術館
    2月3日−3月31日

    http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=3675http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/wallis/index.html





    マーオリ―楽園の神々―

    ニュージーランド国立博物館
    テ・パパ・トンガレワ名品展


    常設料金で入れるので、見にいく

    黒いギザギザのペンダントの石
    鯨の歯のペンダント、

    マ−オリの神話を読んだこともあるけど、
    木に吊るしておく紡錘型の渦巻き紋様の宝物箱を見て、

    宇宙誕生のイメージ、
    宇宙の性的なイメージをもつ、

    宇宙にも、エロスの形体というのが存在していて、
    その状態の雛形として、植物や動物のエロスの形体が生まれているのではないか、

    鳩の心臓のエロス、生と性

    貝殻の笛、
    会場にはうつくしい笛の音が鳴り響いている、
    幾つもの笛が展示されている、
    マ−オリの神話に、音から世界が始まったような話があったが、
    確かにうつくしい笛の音だ

    パータカ(高床倉庫)、
    高床式の住居のでっかい木彫りの飾りが展示されている、
    木彫りの幾つかは茶色のニスみたいなものが真新しく塗られていて、
    気持ち悪かったが、
    写真にある、高床式の住居はとてもおもしろい、
    あれ今でも残っているのか、
    本物見てみたい
    高床式の神社みたいなものだ

    ファレヌイ(集会所)
    集会場の人型の柱、

    鳥の羽根で作ったマント、
    毛のうねりのむきがうつくしい
    こんなマントとポウナム(軟玉)緑石のペンダントつけたおじいさんいたら、
    カミや精霊に見えるよな


    マーオリ―楽園の神々―

    ニュージーランド国立博物館
    テ・パパ・トンガレワ名品展

    国立博物館
    2007/1/23〜2007/3/18

    http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=3675

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