Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2010-01-23 津軽尾上、山神社、弘前

    大野一雄フェスティバルで出逢った
    津軽の舞踏家
    雪雄子さん
    吹雪のさなかの舞踏の歩(あゆ)まいが
    印象ふかく残っていて

    ふゆの津軽に遊びに来てくださいと言われていた
    のと、

    大晦日のなまはげにいこうと
    昨年
    男鹿でお世話になった方に連絡するが、
    おじいさんが入院して訪ねられない

    そこでなまはげの他にも秋田周辺に同じような風習があったので
    それを見に行くことにして、

    雪さんのお宅を訪ねる
    しかし長野からだと、弘前まで鈍行では一日で辿りつけない

    ひる
    すぎに出発
    新潟まで出て一泊していくことにする
    18切符で、
    新潟を越えれば弘前まで辿りつけるので
    泊まれそうな無人駅でコンビニのあるところを探す

    新潟は雪深いが
    海際まで来ると雪が少ない
    平林という駅で降りる
    海風は激しいが雪はない
    待合室にテントで泊まる
    向かいの待合室にもおじさんが泊まっていた

    新潟の水と土の芸術祭も行きたかったが、
    連れのバイトの日程が合わず終わってしまった
    残念
    雪深い新潟にテントはキツイということもあったが

    あさ
    始発前に散歩してから
    一路、青森を目指す

    日本海沿いのうつくしい
    あらぶる波濤の景色を眺めながら
    羽越線
    雪はほとんどない

    内陸の秋田に近づくと雪深くなる

    途中、碇ヶ関駅で
    信号トラブル
    1時間電車が止まる
    駅近くの温泉に入ろうかとも思ったが、
    真新しい温泉の建物と、
    加温しているということで
    時間もないので
    やめてホームで待つ

    とほく白鳥の啼き声が響く

    弘前に着くと
    日が暮れてしまったので
    少し歩き買い物をしてから
    弘南鉄道

    ふるいガタガタ鳴るような
    連結部の大きくあいた幻燈の腹なかのような列車で
    津軽尾上駅へ

    とても情緒ある佇まいの駅舎を出ると
    雪さんが迎えに来てくれる

    ひさしぶりに会っても
    その精霊のような
    弾んだ足どりに
    すぐにうちとける

    家に着いて
    旦那さんとは
    初対面だったが、
    一目会ったときから
    その柔和な笑顔に迎えられて

    年の瀬だというのに
    温かく招きいれてくれる
    人柄に、さすが雪さんの
    旦那さんだとすっかり
    うれしくなってしまう

    家の中には猫と犬が同居していて
    とっても温かく楽しいお家

    お酒を頂いて楽しく話し、
    泊めていただく

    次の日
    雪の降るなか
    雪さんに連れられ
    裏山の山神社と古代祭祀の巨石にいく
    犬の散歩と一緒に

    ゆきの果樹園と
    田んぼの路なか

    藁のロールが点々と
    色をおとしている空景が
    とても羽刷毛で心を掃いたように

    深い印象の跡
    ユキを踏む
    音の盲目のような
    世界のなかへと
    入っていこうとしていた

    藁の中に
    赤子を入れて
    身動きがとれないようにして
    農作業をしていた
    東北の暮らしを
    土方巽もまた身のうちに語っていたと言う

    ユキの果樹園を駆けるようにして
    登っていくと
    神社の鳥居の下に奇妙な注連縄があって
    それは肥大した注連縄
    女性器の唇のように
    三本綯いで綯われた

    参道、産道の
    ようにして
    山神社への路を
    ユキ降るなか登っていく

    つづく鳥居の細い注連縄には
    黒墨が鉱石のように編みこまれている

    杉の林を抜けて
    山神社に着く

    馬の石像がある
    津軽の神社には馬子(まっこ)がいて
    おばあさんたちが元気なところでは
    馬子(まっこ)に頬かむりがしてあって
    と話す雪さんの言葉のかわいい響きのなか

    さらにうへの
    古代祭祀の巨石をめざす

    水場があって
    水がちょろちょろっとでている
    ひしゃくで掬いあつめて
    口にふくむと
    とても爽やかな気分

    その杉林の合間からのぞく
    雪のつもった池には
    花が咲いてとても美しい季節があると
    雪さんが教えてくれる

    その樹樹の合間に
    ふるゆきの
    そのやはらかなゆきの時間が
    まるで銀河が降るようにして

    まっ白なゆきの降る
    まっ白なゆきの降る
    星の中を潜っていくようにして
    みている時間の間

    ユキが崩れて
    薄膜のようになった光の裾を
    めは拾っていく

    その古代天文台に降る雪の
    銀河のユキの穂綿のような
    時の時間の姿に

    眼を忘れていた

    水が流れ落ちる
    姿をひじょうにゆっくりとさせた
    その時間の合間に惹きこまれていた

    再び古代祭祀の巨石のもとへ
    歩き出し、

    巨石の前で
    顔に見える石は涙を流すように
    濡れているときがあると言う

    池まで下り
    白い平らな雪の池に
    降る雪の合間を縫って
    踊っているビジョンと共に
    犬の鳴き声を真似て
    啼きながら
    すごす


    家まで戻り
    降り積もった雪の
    雪かき

    その後、晴れてきて
    山田スイッチさんのお宅にある
    竪穴式住居を見せてもらいに行くが
    山田さんは実家に帰って留守だったが
    竪穴式住居だけ見せてもらう
    隣の神社にも
    馬っ子がいた

    その帰り、温泉につれて行ってもらい温まり、
    帰って、雪さんの公演の映像など見せてもらう
    ロシアのすばらしい公演の映像
    年末まで仕事だった旦那さんが帰ってきて
    一緒に食事をして
    楽しい時間を過ごす

    大晦日

    土方さんの話や
    一雄さんの話を聞いた

    雨の日は虫の稽古をするといい
    という一雄さんの言葉を教えてもらう

    旦那さんが昼に帰ってきて
    稽古場を見せてもらってから
    弘前まで送ってもらう

    村上義男さんがデザインした
    津軽塗資料館、田中屋さんで
    お茶を飲んで

    駅で
    雪さんと別れ
    電車で秋田県能代をめざす

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