Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2009-08-06 墓家と縄文遺跡発見

    IMG_0165up[1]


    芸大の修了制作で生まれた墓家(はかや)を
    西丸震哉記念館に移設しようと計画してから、二年の時が経ってしまった

    建築系の本には、すでにあることになっていたので
    今春から、ようやく制作を開始した

    雪深い大町では、骨組みを一変しなくては、構造的にもたないので、
    その準備にこれだけの時間がかかってしまった

    本格的な竪穴式住居の構造を踏襲して
    記念館の庭に穴を掘り始めた

    直径4mほどの穴を掘っていく

    そのうちスコップに当たる石のようなものを見つける

    それを洗ってみると
    文様の入った土器片
    縄文土器だった

    syutudo.jpg

    惹かれつづけた縄文土器を自ら地中から掘り当てるとは、
    この驚き

    そして穴を掘り進めると黒曜石の石器やら、打製石器、磨製石器
    縄文土器片がたくさん出土する

    それからは制作のことはすっかり忘れて
    発掘作業にのめりこんでいく

    暗い土中の世界を手さぐりで掘り進めると
    現れる縄文の世界の確かな感触に
    こころ震える

    そのうちに大きなあきらかな石組の遺構も出土し、
    その縄文の石組の妙

    入口手前回転a

    なにがしかの確かな結びつきで置かれた石の
    在り方に

    ただならない大きな世界との接続点のようなひらき
    星のならびの世界との接近のような気配を感じとる

    そして夜、出土した土器片や石器の泥を丹念に洗い落としていくと
    それらが、一見ただの、石ころのように見えたり、石器のかけらのように
    見えていたものが、指先、手の中にすっぽりと納まっていく

    この石に手が握られるような感覚のおどろき

    この石たちは皆、現在の画一化された道具との関わりで生きている
    私たちにとってはただ石ころにしか見えなかったものが、
    すべて道具であり、

    同時に爪や牙のように手と一つになって現われてくる

    手のほうが、
    体に寄り添うように割られ、磨かれた石器によって
    無限に変化していく

    その身体と意識の無限に変化していく在り方
    これこそが縄文と言われる世界の本質の一つなのだろう

    現代の道具という見方で
    考古学者にとってはただの石ころと扱われ
    博物館には展示されないような
    石ころのような石器こそが
    本当の縄文の姿を伝えるものなのだろう

    そしてまた、出土する多種の土器片も
    一つとして組み合って一つの土器の形をとらない

    これがいったい何を意味するのか

    土器片さえも道具であったのではないか
    手にすっぽりと納まっていく

    そして尖っていない、先の丸い石器類が
    何に使われたか、それを想うと

    土器を描く
    土器のからだに刺青するように刻み込む
    土器づくり石器の姿が浮かぶ

    そして縄目を転がして縄文をつけたなんて型の技術で縄文を語っていることがあるけど、
    そんなもんじゃない、縄目模様は全部石で刻み込んだものだ

    もちろん長い縄文時代に縄目の型を使用したこともあったかもしれないが、
    それは縄文の本質ではない、刻み、抉り、描いていく

    その無限に変化していく
    宇宙誕生からつづく
    宇宙の先端としての生
    その起こりとしてのイベント(生)に
    のっていく波のような
    あからさまな裸体の世界の在り方そのものだ

    でとにかく
    古材の柱を立て、桁を組み
    古材の梁をかけ、横木を渡し、
    材木屋でわけてもらった辺材を屋根に葺いて

    その出土した縄文遺跡の石組の空間を
    内部に取りこんで、

    上原(わっぱら)遺跡のストーンサークル近くの
    高瀬川から拾ってきた石棒を配して
    炉石を組み
    墓家は一応の形を得た

    そして雪の問題、耐久性の問題を実験しつつ、
    土盛り、草芽吹き、内部空間の改良等、
    成長していく空間として、

    縄文の息吹の眠る墓の時間と
    私たちの生きる空間の交差する場所として
    西丸震哉記念館に常設展示されています


    DSCF1954a.jpg






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    コメント

    excellent!!すごいすごいすごい

    配置にとんでもないものをかんじて
    杉原さん。そこからまたなにかがはじまるんだ。。


    ねぇ、ひょっとしたらさぁ
    杉原さんが好きなゴッホのカラスの絵とか
    ぜんぶ杉原さんを通して知った
    いろんなもの
    丸石神、縄文、ゴッホ、ストーンサークル
    杉原さんが惹き惹かれたすべてを
    「よこにくしざすもの」がそろそろでてきているんじゃないかな
    それぞれの茎の根元にあるもの
    大いなる水脈。母型。

    その杉原さんが惹き惹かれたものたちの
    うつくしさややばさは杉原さんの
    なにかの必然性とつながっているきがしておれはならない。


    ぜんぶ直感でいっています。

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