Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2008-11-20 <島根編>韓国、済州島(チェジュド)、島根、天橋立

    (韓国編に戻る)
    http://sugihara.blog27.fc2.com/blog-entry-136.html


    下関に着く
    連れと約束していた島根の
    川歩きをするために、山陰本線で海岸線を走る
    うつくしい青い海原がつづく
    ここら辺もいつかゆっくり歩きたい

    途中、雪舟庭のある医光寺に行く為に益田で降り、
    川沿いの道を歩く
    途中、もう一つの雪舟庭のある萬福寺に寄る

    ほう、これが雪舟庭かと
    縁側から静かな庭をしばし見つめる
    池と石の立てられた小山で構成される庭

    石の小山より
    石でかこわれた池の、雪舟の山水画のような
    入り江状の折り込まれた空間に惹きつけられる
    ここがミソだなと

    石山のほうは丸く刈り込まれた木々のせいか
    いまいち見えてこない、この幾何学的な木々の剪定は
    いつ頃からのものなのか、雪舟がつくった当時は
    こんな風ではなかった気がする

    もっと自然のあるがままであったもの
    自然との交感によって描かれていた(刈られていた)イメージのライブさが
    いつからか固定化したイメージに摺り替えられてしまったのだろう
    石や木々、土と触れあう
    庭師というのは、最もラディカルな精神の継承者でないとならないのだろう

    他にも海から漂着した平安時代の木彫りの仏像
    うつくしい仏画などもあった

    益田の情緒ある静かな町並みを楽しみながら
    駅から徒歩30分ほどの道のり

    医光寺の雪舟庭に着き
    出口の側から入ると
    まず

    宇宙の筒(ツツ)の樹

    山の斜面を背にして
    石を立てた池があり
    崖上には巨樹が立つ

    人工の石庭が無限の樹々の森へと接続されている

    雪舟
    流石だ

    宇宙は筒(ツツ)だ と
    樹々の宇宙の複雑さを内包する石庭の
    この空ろ(ウロ)の感覚
    枝垂れ桜が光の段々のように黄色い葉を垂らす

    この抉れのような大地の斜面の高低差を生かした
    絶大な空間性に圧倒される
    これこそが庭だ

    人智の空間が光の段々をのぼって
    無限へと接続される
    木々の宇宙へと



    医光寺ノ
    宇宙ハ ツツ(筒)
    樹々ノ宇宙ノ ツツ(筒)
    端々(ハシバシ)二 ヒカリノロープ(段段)
    巨樹ノ 宇宙舟(ウツホブネ)ダ
    見上ゲル 宇宙(ウツ)ノ段段



    益田駅に戻り
    スーパーでうまい刺身など買い
    山陰本線で江津をめざす

    日が落ちて
    江津駅でもスーパーに行くが
    ちょうど閉まってしまったので
    向かいのホットスパーでご飯を買って食べる

    連れが昔野宿した神社まで歩くが
    社に鍵がかかって入れず、
    スーパーの前でテント泊

    あまりに荷物が重いので、草むらに荷物を隠し
    島根の江津から広島の三次までの
    江の川歩きが始まる

    ほとんど全ての駅が無人駅の単線ワンマンの三江線(さんこうせん)沿いに
    江の川を歩く

    江津本町駅を越え
    川沿いの車道に大きなサワガニが沢山のぼってくる
    晩飯にしようと、何匹か捕まえる

    江の川の淵の木に注連縄がかけられ
    下には石の祭壇のようなものがある
    これはいったい何だろう

    千金駅

    雨が降ってくる
    連れが小さい頃に食べていたという黒い木の実を食べる
    けっこううまい
    イチジクだと言ってたけど、イチジクとはぜんぜん違う

    道を間違い民家のある行き止まりに着く、
    すごく大きな栗が落ちていて、拾っていく
    後で地図を見たら、赤栗という地名だった

    川平駅に着きしばし休憩

    川戸駅に向けて出発
    途中から大雨になり
    傘とカッパを着ても滲みてくる
    道中商店の一軒もない中やっと
    ガソリンスタンドにたどり着き
    商店の場所を尋ね
    江津から歩いてきたと言うと
    カップラーメンならあるから食べてきなと
    カップラーメンを食べさしてもらう
    体が暖まりありがたい
    駅を越えるとJAがあるというので歩き出す

    しばらく歩くと雨が止み
    神社があったので石段を登ると
    出雲と同じ極太の注連縄
    雨上がりの木漏れ日がゆらめく

    JAで食料を買い
    連れが行きたいと言う千丈渓へ向かう為
    しばし江の川を離れる

    川戸駅から徒歩1時間以上
    迷いながら千丈渓に着くともう日は傾いている
    雨のせいで水量を増した千丈渓の水流は濁っていたが、
    幾つもの滝を抱える渓谷歩きはなかなか楽しい
    人も一人も居らず、遊歩道もすこし荒れた感じで気持ちいい
    途中、苔むした道端に
    アンズの匂いのするオレンジ色のアンズタケを収穫

    日が暮れてきたので
    急げと言うが
    連れはビデオを撮っていてぜんぜん来ないので喧嘩になる
    真っ赤に開いたタマゴタケもたくさん生えていたが、
    喧嘩してて収穫できなかった

    千丈渓を抜けると辺りは真っ暗になってしまった
    三江線の駅まで歩いて、無人駅で泊まる予定だったが、
    雨も降って来たので、なんとか村まで歩き
    酒屋さんがあったので
    商店がないか尋ねるが、一時間以上歩いて別の村に行かないとないし、
    行っても閉まってしまうというので、あきらめる

    バス停の待ち合い小屋で寝る準備をして
    豆腐とかまぼこだけの夕食を食べていると
    連れが向かいの寺に泊めてくれるか頼みに行き
    和尚さんが泊めてくれるという

    とりあえず風呂に入って、布団で寝ろと言ってくれる
    和尚のおじいさんが一人暮らしなので
    掃除は行き届いていないが、とてもありがたい
    奥さんが亡くなってからずっと一人暮らしだと言う

    朝起きて、拾った栗とアンズタケを茹でさせてもらう
    仏さんに挨拶してから行きなさいと
    本堂にあげてもらい手を合わせていく

    泊めてもらったうえに、おいしいものでも食べなさいとお金をもらう
    お礼に門柱の木彫りの獅子を描いて
    連れは詩を
    和尚に贈る

    和尚に名前を尋ねると、名前はいい
    この寺の和尚と住所を書けば手紙は届くと言うので
    お礼を言って出発する
    このちいさな村には仏道をいきるお坊さんがいた


    村の神社に寄ってから
    峠越えの道ではなく2キロのトンネルを通って、
    商店に向かう

    トンネル内で大きな赤栗を剥いて食べると
    甘い匂いが漂い
    じゃがいもみたいにうまい
    アンズタケもうまかった

    トンネルを抜けると、国道にでて
    JAで野菜を買い、役場前の大型スーパーでも食材を買う
    サンダルで歩いてたのがたたり、足の甲が擦り切れて血がにじみ、
    痛いので包帯を買う

    役場の観光課の人に江の川の源流の阿佐山への行き方を尋ね
    これからのルートを決める
    江の川歩き、千丈渓、断魚渓、阿佐山に登るのが今回の目的だ

    阿佐山へはバスが役場前から
    瑞穂インターチェンジまで出ていて
    そこから歩いてスキー場を登っていくと行けるらしい
    連れは旅のプランを考えてくれと言うので
    山に登ってから、戻ってきて断魚渓に行って
    再び江の川歩きをすることにして
    バスに乗る
    江の川歩き以外はバスを使ってもよいらしい

    バスの運転手さんが昔、国体の縦走コースだった
    阿佐山に選手を運んだことがあると話してくれた
    瑞穂インター前の公民館で登山ルートを確認するはずだったが、
    受付の人が山に行っていて無人だったので
    歩き出す

    途中、バスの運転手から阿佐山の麓に江の川の源流がある場所を教えられ、
    そこから江の川を全部歩くと連れが言いだした

    江津から三次のすこし先の江の川パーキングまで歩いて、
    阿佐山に登ればいいと言っていたのに、
    阿佐山から全部歩くと
    一気に5、60キロ歩く距離が増える

    それは話が違う、18切符の期間内に帰れなくなると言うと、
    なにも変わっていない
    最初からそうするつもりだったと言う

    地図上で江の川が辿れたのが江の川パーキングエリアまでだから
    そう言ったけど
    文句があるなら、帰れと言う
    それは詐欺だふざけんなと喧嘩になり
    どうしても行きたいならつきあうけど
    まず変更したことを認めろと言うが、
    前見た地図では江の川パーキングは阿佐山のすぐそばにあった
    その地図は間違っていると地図自体を認めない

    これにはあきれて、
    しょうがないからつき合ってやると折れて
    歩き出す

    高速道路脇の道なのだが、スキー場に向かう道すがら
    何匹もの蛇に出会う

    測道の水の流れを下って行く蛇
    とにかく蛇が多い
    さすが大元神、オロチの伝説の生まれた
    邑智郡だ

    途中、車で下ってきた人に、阿佐山に登ろうと思っていると言うと、
    道がとても分かりにくいというので、地図に行き方を書いてもらう
    日が傾き始め、坂道を登っていくと、
    自分で絶対全部歩くと言っていたのに、連れがバテて、
    ちっとも進まない

    工事中のスキー場に入り、ゲレンデを登っていく
    するとゲレンデを工事の人たちが普通に車で降りてくる
    水場について尋ねると、上にはないというので、
    余っていたお茶のペットボトルをもらう

    上にはクレージーベアーというコースがあるほど
    熊がでるから気をつけろと言う
    しかもゲレンデから、登山道への入り口が非常に分かりづらく、
    薮こぎで、登山道自体も三年間草刈りしてないから、
    薮こぎ道だという

    とにかく昇るしかないので、行ってみる
    頂上にはリフト小屋と、閉まっているスキー場のレストランがある
    眺望はすばらしく、雲海に山なみが浮かぶ

    山道への入り口を探し回ると、レストランの裏に看板を見つける
    とりあえず荷物を置いて、入ってみるが
    道が悪く、いっこうに登りの登山道に出ない
    霧がでてきて、日も暮れてきたので、これはやばいと引き返し
    とりあえず、レストランの入り口にテントを張り、
    熊よけに鉄柵を集めバリケードを築く
    飯を食べていると真っ暗になり、
    ライトも持ってないので
    さっさと寝る

    朝起きると、霧が深い
    どうも昨日入った登山道は下っていたので、
    別の入り口があるのではないかと探しまわる
    頂上へはビッグモーニングコースまでゲレンデと看板に書いてあったので、
    ビッグモーニングコースを探す
    するとほんの踏み跡とピンクのリボンが結んであって
    道があるが、
    完全な薮こぎ道だ
    こんな酷い道は歩いたことがない
    熊笹を一歩一歩踏みつけ道をつくりながら進む
    霧が残した朝露でカッパごとびしょ濡れになる
    ところどころのピンクのリボンがなければ遭難する感じだ
    薮こぎをつづけ、やっと山頂に着くが、
    小屋が一つあるだけで、森に覆われまったく眺望はない
    とにかく阿佐山にのぼったので
    戻る

    レストランまで戻ると、日差しが出て来ていたので、
    濡れた服を乾かしてから、三ツ石山、天狗石山の縦走コースへ
    こっちも酷い薮こぎで背丈以上の熊笹をかき分け、蛇を踏まないように
    注意しながら、びしょ濡れになって歩く

    やっとこさ、三ツ石山頂上に着き、小休憩
    ここも単なる森の中なので、眺望は見えない

    天狗石山に向かって歩き出す
    広島県側に入ると一部草が刈られていたが、
    結局リボンを頼りの笹薮こぎと
    ぬかるみでサンダルがすっぽ抜けてしまう泥道

    森が開け日が当たりはじめると、林道に出る
    林道を下っていくと天狗石山への標識があり、
    荷物を置いて登って行く

    ここからは普通の登山道で、木漏れ日道には
    野苺さえある
    山頂近くには巨石がごろごろしている
    さすが天狗石山
    頂上には木造の展望台から眺める眺望がある
    とぐろを巻いた蛇が死んでいるのか動かない
    下っていく時、再び巨石のエリア
    昔はここは磐座か神殿だったのだろう

    里に向かって林道を下っていく
    途中車で上ってきた人たちに話しかけられ、
    阿佐山から縦走して下って来たと言うと
    山伏かと思ったと言って、
    弁当が一つ余っているからと
    弁当とパンをもらう
    お礼を言って歩きはじめ

    すぐにおいしいパンをいただく
    ひさしぶりのおいしい食事
    パン屋の焼きたてパンだ

    歩いているとこうして親切にしてくれる人と出会えるから
    うれしい
    ずっと下っていくとやはり蛇が多い
    神社に着き、ここの社がかっこよかったから見せたかったと
    連れが言っていたのだが、
    行ってみるとすでに建て替えられていた

    捕まえた沢蟹が料理する余裕なく、一匹死んでしまったので
    川に離す
    歩くだけで
    火をおこす余裕がない

    山型の石が並ぶお墓

    大暮集落に辿り着く
    田圃の中、真新しく立派な道
    神社に寄ると、御神木と思われる木に稲縄で綯われた蛇が巻きつけられている
    これが大元神か、と
    おそらく注連縄の起源と思われる
    蛇神のすがたを見つめる

    大元神の前に腰を下ろし、もらった弁当を食べる
    まだ朝だと思っていたら、もう三時頃だった
    どうりで腹がへってたわけだ
    すると、さっき弁当をくれた人たちが田圃の向こうの道を走って帰っていった
    手を振りあい、ありがたく弁当をいただく

    江の川の源流、可愛川の始まりを求め
    歩きはじめる

    途中、石壇にまつられた丸石を見つける
    やはりここにも丸石の文化があった
    大元神とどういう関係にあるのか聞きたかったが、
    近くに人がいなかったので、確認できなかった

    川に向かった遥拝所があり
    江の川に横たわった巨岩の岩肌が蛇体のようで
    積まれた石が蛇の目のようだ
    川自体がカミである景色

    大歳神社前でゲートボールをするおじいちゃんおばあちゃん達
    ここにも大元神が御神木に巻きついている
    おばあちゃん方に祭りについて尋ねると、
    ここの大元神楽は7年に一度しか行われないという
    神楽は10月なので今回は見れないが
    いつか見てみたい

    しばらく歩いて、道の下に不思議な気配の小さな森
    ひきつけられるように森を覗きこむと
    荒縄の結界
    コレハ
    とばかりに結界をくぐって中に入ると
    無数に又わかれした巨樹がうねり
    天にのびるヤマタノオロチの首のようだ

    木々に包まれた結界のウツにヤマタノオロチの樹が
    いのちのうねりのおどりをおどっている

    ここは御嶽と同じ
    カミの木だけの場所
    とうとうここにやってきた

    ぐるぐるとオロチの樹のまわりをまわり
    八股のうつくしくのびた首
    樹々の木の葉のドームの呼吸に息を逢わせていた

    結界をくぐり外から眺めると
    立石の上に小石がのせられ
    石の積まれた塚がある
    木々の合間のうす暗闇には畏ろしい巨樹の気配が覗く

    どうしてもここの由来を聞きたいので
    あたりを見回すがゲートボールに行っているのか誰もいない
    ずっと先の田圃におじいさんが一人歩いていたので、走って行って
    あの森について尋ねる

    あそこは温田(ヌクダ)神社という社のない神社で
    昔は牛馬の種付けの儀式が行われていた場所だという
    温田とは
    温かな田圃の泥のやさしさの記憶を思い出させる

    他にも社のない神社があるというが、今回は時間がなくて行けなかった
    いつかまた来てみたい

    幾つかの神社で大元神を見つつ歩いて、やっとJAに着き、
    主食の豆腐とか夕食を買う、そのうち雨が降り出し
    どしゃ降りになるが、遅れて歩いていた連れが全然来ない
    いくら待っても来ないので、バス停でバスを待つ
    すると連れを乗せたバスが来たので、バスで、江の川の源流近くのバス停へ

    雨が激しいので、廃ゴンドラを利用したバス停の中で泊まることにする
    連れが、インスタントみそ汁のお湯を、近くの民家でもらってきて、夕食

    朝、雨は止んでいたので、江の川の源流をめざす
    といっても、あまり時間がないので道があるところまででいいと言うことにして
    国道から徒歩30分くらいの道のりを歩いて、鋪装道が終わり
    草の道を上って、源流らしき小川に着き、山の上に道は続いていたが
    ここでよいことにして引き返す

    国道に戻って再び江の川歩き
    途中、なっているイチジクをもらって食べると
    ものすごく歩く力がでる
    本当に食べるということは
    いのちの核や若芽の部分をいただいて
    いのちを繋いでいくことなんだと実感する

    うつくしい田園風景を眺めながら一歩一歩歩き続ける
    三角石の積まれた石塚

    大朝に着き
    スーパーで食料を買いだめ、早めの食事をとり、歩き出す
    食べた分だけ歩けるという感じで、カリントウを食べ続けながら歩く

    大朝インターチェンジ近くで、
    連れがバテて、弱音を吐きはじめ、田圃の風景はだめだ
    バスで行くと言い出す

    とにかく行けるとこまで行こうと歩く

    神社の下の田圃の畦で
    供物のような丸石が祀られている

    些細なことで再び大喧嘩になる

    また民家の入り口に丸石
    三次までバスが出ていると思ったバス停からはバスはなく
    大雨が降り出したのでバスの待合室で雨宿り、
    連れは疲れて寝る

    雨が小雨になったので歩き出す

    高速道路沿いの壬生の町まで歩き
    ホームセンターで三次行きのバスを尋ねるが、
    千代田インターからの高速バスしかないと言う
    バスの時刻、値段などを調べてもらう

    歩いて、三次までは今回無理なので、
    千代田インターまで行ってバスに乗ることにする

    広島と言えば、お好み焼きなので
    スーパーの向かいで見つけたお好み焼き屋を覗くと
    うまそうなので、
    二人でそばとうどんのダブルを一枚を食べる
    続々と大量に持ち帰りを買いにお客が来る
    おいしい広島風お好み焼きを食べてから
    千代田インター脇のバス乗り場へ
    ヒッチハイクで三次まで行けないか、駐車場で尋ねるが、
    たくさん止まっている車は、インターで発売される神楽のチケットを買う為に
    待っているひと達ばかりなので、あきらめて高速バスで三次へ

    三次駅前はスナックのカラオケがうるさいので、
    無人の尾関山駅まで歩いて、テント泊
    真夜中だったが、ここの町並みは情緒がありそうで
    昼間に歩いてみたかった
    いつかまた来てみたい

    粟屋駅、長谷駅、船佐駅と歩き、
    時間の問題で、電車に乗ることにする
    島根県の作木口駅で降りる
    駅前の神社に丸石あり、
    とうとう島根県に丸石を見つけた

    江平駅、口羽駅 、伊賀和志駅、高架橋上の宇都井駅 、

    江の川の広い川面に吹く風が静かに花弁を舞い落とす

    花しづか 風もよこたう 江の川


    いったい何の為に江の川を歩きたいのか、
    理由を言わなかった連れが、江の川は
    「江」も「川」も両方とも川の流れを表す字だからおもしろいということを
    ぽつりと話した、そういうことがわかれば、
    ただ歩くだけの旅にも意味が加わる

    それでも目的のない歩くだけの旅にも出会いがあり、
    歩行による肉体の疲労と流れる景色の重なりが生み出す
    特殊なイメージの言語状態が生まれる
    芭蕉さんの旅と言語の関係が少しわかった気がする


    石見都賀駅まで江の川を歩く、
    商店を探して食料を買う

    道の駅でご飯を買い、食事をとり、再び歩く
    石見松原駅、吊り橋を四つ過ぎて、日が暮れて真っ暗な国道を歩く

    三角形の妖しい山が月夜に浮かぶ

    ダムは見たくないと言うことで、潮駅から浜原駅まで二駅電車に乗り
    駅前でテント泊

    道路に面したところにテント張ったのが悪かったが、
    深夜、警察に起こされ、個人情報を言わされ
    さらにもう一度別の警察に起こされ、同じこと言わされたので
    メモを書いておいたら、もう一度別の警察が来て、メモを見て帰っていった
    なんて暇で、愚かな警察なのだろう、同じ地区なのだから、連絡くらいとれ
    疲れて寝てたので、腹がたってしょうがなかった

    朝、浜原駅から歩き出す
    粕淵駅、明塚駅、石見簗瀬駅、
    乙原駅前で商店でお菓子を買う

    竹駅を越えて、
    大きく江の川が曲がり、もうすぐ石見川本というところで、
    巨樹の気配に引かれ近寄ると、神社だが、
    ものすごいかたちの巨樹、
    大きな巨樹というのはよくあるが、
    この巨樹の畸形とも言うべき姿の存在に
    ああ、これがカミのかたち
    ここに居た、と
    根元には青い石を抱き、
    螺旋をうねりながら天にうたう
    巨樹のすがたに心をやどして

    石見川本
    神楽の練習の太鼓の音が聞こえてくる
    商店、JAで買い物、カップ麺などを食べ、
    歩き出す

    江の川を見下ろす道路脇の木の下に石の祭壇のようなものが幾つも作られている
    この川の信仰の祭場の在り方には心惹かれるものがある
    そこら辺のおばあさんにこれについて由来を聞きたかったが、
    誰も人に逢わなかったので聞けなかった

    因原駅、道の駅で断魚渓への行き方を聞き、荷物を置かせてもらい
    徒歩で断魚渓へ、トンネルを越えて、登り坂を歩く
    谷間の村を巻いていく道を下って
    徒歩1時間ほどで断魚渓に着く

    幾つもの滝と散策路、千丈渓ほどは長くない、
    千畳敷の木橋が落ちていて、対岸に渡れない、
    川幅は狭いので、飛び越えられそうだが、
    川の流れは激流なので、落ちたら命がない
    結局、来た道を戻るのは癪なので、
    荷物を置いて、飛び越える

    岸壁沿いの細道を通ると神社に出て
    入り口に戻る
    丸石が埋まっている石祠

    ここには縄文の遺跡があったらしい
    こんな山深いところに住んでいた縄文人を想う

    急いで、道の駅まで戻り、
    電車で、江津に戻る

    荷物を回収して
    駅に戻り一路
    湯泉津温泉へ
    入浴時間ぎりぎりだったが、
    駅から走って元湯(入浴料300円)に辿り着く

    洗い場もシャワーもない
    温泉のみのおじいちゃん達の社交場みたいな
    濁り湯が芯から沁みる

    歩行の旅の疲れが
    一気に癒され
    全身に沁みわたる
    すばらしい温泉だった

    駅に戻る
    連れはここら辺が地元なので
    複雑な心情がなのだが、
    友達のところに行ってなんか貰ってくると行ってしまった
    しばらくしてお弁当や飲み物や食料をいっぱい貰って
    戻ってきた、阿佐山で採って来た薬用のあるシシウドの茎と
    交換したらしい
    とりあえず、テントを張って寝る

    湯泉津は古い情緒を宿したすばらしい温泉街のある
    海辺の町だったので、朝、散歩をすることにする
    温泉街を見下ろす小山の上に立つ神社の奥宮の岩屋のカタチ
    寺や静かな温泉街を歩いて
    電車の時間になったので、戻ろうとするが、
    連れがいなくなったので、
    駅に戻るが、戻っておらず、電車を逃す

    蛇のどんど焼きをする五十猛に行くことができなくなる
    しばらくして戻って来た連れと、どこに寄って
    天橋立に行くか考える

    とりあえず、黄泉比良坂(よもつひらさか)のある揖屋神社に行くことにして
    揖屋駅へ、電車で向かいの席座ったおばさんが
    江の川歩いてきたと話すと
    もらいものだけど、とお菓子と蒟蒻ゼリーをくれる
    お礼を言って一緒に食べる

    その後、旅の疲れで、二人とも眠ってしまい
    起きるとちょうど、揖屋駅を過ぎていた、
    いわくありげな神社があったので、あれが揖屋神社か、
    困ったな、と次の駅で降り、歩いていくことにする
    またもや一駅分歩く
    途中、電車から見た神社に着くと
    揖屋神社ではなかったが、ここにも大元神が御神木に巻きついていて
    石の祭壇もある、生きた神社の気配、ここに来れてよかったと
    揖屋神社をめざす

    揖屋神社にも2匹の大元神が巻きつく木がある
    社殿後ろの山が、黄泉比良坂らしい
    良い森だが、とくになにかあるわけではない
    揖屋駅に着き、今度は連れが、
    木次線の出雲大東の温泉に行きたいと言い出す
    もう通り過ぎてるわけだが、
    どうしても行くと言うので
    しかたなく、宍道まで戻り、
    木次線の出雲大東駅へ

    駅から、またもや歩いて一時間近くの距離なので、
    ゆっくり温泉に入る時間がない、
    帰りにはバスがあるので、走っていく
    出雲大東はいいとこだと連れがさんざん言っていたが
    大通り沿いは普通の町だった

    海潮(うしお)温泉、かじか荘(入浴料200円)に着く
    かじか荘という名前だが、無人の温泉浴場
    内装は新しめだが、温泉はよいおゆだ

    湯泉津のあの情緒ある濁り湯に比べれば、
    物足りないが、連れは知り合いがいて湯泉津では
    ゆっくり温泉に浸かれなかったので
    やっと湯治ができたと喜んでいた

    それから、バスで駅に戻り、一路天橋立へ
    その日の内には天橋立には着けないので、
    西舞鶴まで行って駅前でテントを張り

    朝、北近畿タンゴ鉄道で天橋立に行く
    知らなかったが、18切符を持っていると
    一日乗り放題500円のKTR青春フリーきっぷが買えたので、
    それで天橋立へ


    松並木が続く天橋立を歩く
    通学途中の学生が挨拶しながら自転車で通り過ぎていく
    それはいいのだが、車も通るのは少しがっかり
    湧き水の井戸があったり
    元伊勢、籠神社に興味があったが、整えられた普通の神社だった
    時間がなかったので、天橋立の股のぞきをするため
    リフトで登り、傘松公園から股のぞきをするが、
    特に天に架かる橋には見えなかった
    歩いて山をくだり、真名井神社へ
    こちらの方が、元伊勢の奥社ということで、
    磐座がありうつくしい神社だ
    湧き水を飲み
    電車の時間に間に合わないので、またもや走って駅に戻る
    商店で買ったおいしい巻寿司を食べながら
    家に帰る








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    コメント

    雪舟庭

    山口市にある常栄寺
    http://bunkazai.ysn21.jp/general/summary/genmain.asp?mid=10004&cdrom=
    の庭はパスしたの? ぼくが子どものころは立ち寄るひともまばらで、寺の外も中も寺そのものも、お坊さんも含めて全部枯れてた素敵なお寺だった。
    寺は名高いので当時から観光客が出入りしたけど、観光客が出入りする山門の脇で、入山を許されずに門の前で座禅を組んでる若い雲水(修行僧)がいて、不思議な光景だった記憶がある。何日も座り続けたら寺に入ることを許されるのだとか……戒律のきびしい臨済宗のなかでも、とくべつにきびしい寺のひとつです。
    それが、いまは観光地化されてピカピカの導入口が……。いまでも雲水がその脇で座禅を組んでいるのだろうか?

    この旅を断片的な画像と文で構成して文集にしてほしいなぁ……。

    山口の雪舟庭は駅から遠そうだったので、
    今回はやめました、秋吉台と毛利博物館とともに、
    okabeさんの家に遊びにいった時にしようかな、と

    観光化された寺には忍び込むくらいがちょうどいいのかも、導入部から出会いは始まっているから、

    文集はこんな感じの紀行文みたいなのが幾つも書いてあるので、それを載せてからですね、今性ということもあるけど、ゼミの流れもあるから

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