Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2007-12-07 丸石神、発電所美術館、岡谷考古博物館

    塩山駅からバスで、三富村へ

    駅周辺の丸石神の地図は持っていたが、
    中沢厚さんが初めて丸石に出会った、三富村の基壇の上の
    山の丸石を見たくて

    バスのこと聞こうと、
    タクシー会社の中に止まっているバスの方に行くと、
    出がけの車のおじさんが、
    声をかけてくれ、三富村のことを教えてくれた
    三富村も広く、雷、芹沢、広瀬はかなり離れていて、
    歩くのは遠い、雷が一番近く650円くらいで行けると教えてくれる

    以前塩山駅から東山梨駅の間を歩いてみたことがあったので、
    もっと山奥の村にある丸石をみるのが一番おもしろいだろうと思っていたので
    バスに乗る
    でも七日市場にある大丸石も見たかったので、
    また今度地図をもって駅周辺を歩きたい

    おもしろいバスの運転手さんにいろいろ話を聞く、
    甲斐の人だから、丸石のことをよく知っている、

    途中、いくつも基壇上の丸石の道祖神場を見る
    徳和という村に着き、そこで正月に行なわれる道祖神祭りが
    おもしろいと教えてくれた、
    乾徳山という山の登山口で、以前はここ行きのバスがあったが廃止されたので、
    路線バスが寄って、来た道を戻って三富村へ向かうというコースを辿る、
    その為、少しのあいだ、
    バスの乗車賃がさがるという現象が起こる

    雷(いかずち)に着いて、集落まで坂道を登る
    集落の中心に丸石神の道祖神場、意外と地味だ
    小さな滝とお堂があって
    丘状に広がる畑と集落のしずかな気配が
    良い所だ

    国道まで戻って、芹沢に向かって歩く
    温泉宿のある川浦の集落はコンクリの塀の合間に道祖神場

    川沿いに歩き
    天科(あましな)、青笹
    帰りの電車の関係上、ここの丸石は見れなかった

    赤の浦、大嶽山那賀都神社に寄ろうとするが、
    小山の上にある神社を見て先に急ぐ
    別の道に灯籠が続いていたが、
    そっち神社があったらしい

    帰りのバスの時間も近いが、
    川沿いの道を遡る
    すると、芹沢の集落の看板がある

    地図もなくただ歩いてきたが、
    ちょうど日暮れ前に辿り着くことができた

    急斜地の上に丸石を祀る基壇が覗いている
    坂を登って丸石神を見つめる
    笛吹川の深い渓谷の急斜地の突端にそれはあった

    木の門は石の基壇に倒れて凭れ掛かっていたが
    丸石の白い艶のある丸みが
    渓谷のうつを挟んだ林の緑と触れあって
    妖しく光り漂う

    巨石が隣にあって、向かいにはお堂
    お堂の隣にも巨石と石塔

    しばらく佇み
    坂道を下っていく
    振り返って丸石を眺めると
    ちょうど夕暮の空に丸石が触れている
    四隅の竹が空に生えて

    「ああ、あれはタマだ」
    空に昇る玉(タマ)、
    川から急斜地に拾い上げられ、
    その突端に祀られる、この触れかた

    初めて中沢厚さんが、登山の帰り道に三富村の広瀬で丸石神と出会った
    その広さ、日暮れの山の持つ空間のひろがりの
    うつろのイメージにこそ僕は触れたかったのだろう

    このイメージには触れたことがなかった

    広瀬の丸石はまだ遠く、
    電車の時間に間に合わないので、
    正月の道祖神祭の時に見に来ようと、
    帰りのバスに向かうが、一本バスを逃していたので、
    電車に間に合うか微妙だった、
    車をひろおうとするが、
    スピード出して通り過ぎる、
    もうバスが来るかなという頃、
    芹沢の集落から来た車のおじさんに乗せてもらう

    徳和の乾徳山に登ってから
    大嶽山那賀都神社に行って来たそうだ
    東海道や中山道を週末を使って、7年かかりで歩いたりしてる
    おもしろいおじさんだった
    鎌倉から来ていると言っていた

    山梨駅まで送ってもらい
    電車で長野へ

    下諏訪で降りて、40分くらいしかないが温泉に向かう
    途中パッと眼にはいったのり巻き屋さんに入る
    かんぴょう260円とうめちそ230円の二品しかない
    おばあさんが1人、
    おいしそうなので、買おうとするが、
    1000円がくずれない、
    おばあさんが今日はいいからもってきな、
    と言うので、小銭全部100円ちょっとを置いて
    温泉へ急ぐ
    ゆっくり浸かり、牛乳瓶の冷えた牛乳を飲んで、
    駅へ戻る、さっきの店はもう閉まっていた

    電車に乗って、のり巻きを食べる
    うめちそって何だろと惹かれて買ったが、
    ご飯がぎっしりと詰まって、梅とシソと大量のゴマだけしか入ってないのだけど
    すごくおいしい、ゴマと梅という組み合わせは新鮮だった
    おばあさんの今日はお釣がないからお金はいいよという
    キップのよさ、諏訪という地にはこういう旅人の心をくすぐってくれる
    すばらしいものが残っている
    酢の味のよくきいたおいしいのり巻きを食べながら、
    稲尾駅へ、木崎の家に一泊

    朝、始発に乗り遅れるが、
    入善の発電所美術館の内藤礼さんの「母型」を見にいく
    糸魚川まで単線列車で行き、
    入善へ、コミュニティバス、のらんマイカーは
    偶数日と奇数日で路線が違い、今日は発電所美術館行きのバスがない
    電話して新谷というバス停が近いと聞くが、
    バスの時間まで相当あるので、歩いていくことに、
    途中、中華料理屋で、開店セールみたいな
    ラーメン半額をやっていたので、
    野菜ラーメンとチャーシューメンを食べ、歩きだす

    海から近いので、すごく平らな田圃の風景が続くが、
    視線の先にはアルプスがそそり立っている、
    水が豊富で、平らな割に流れが速い

    幾つか神社に寄るが、雪囲いの窓ガラスに覆われ見栄えがよくない
    浄土真宗のお寺で、尼さんにお茶を一杯もらって話を聞く

    かなり遠かったけど発電所美術館に着く
    発電所なのに平地のちょっとした丘の下にあった
    入場料500円をはらって中へ、
    最初に文章を読んで、靴を脱いで見てくださいとのこと、

    先に見にいった友人が靴下が濡れたと言っていたので、裸足になる
    二つの大きな鉄でできた穴が先ず目に着く、しかも上にどんどん続いている、
    どんどん登っていくと、真っ暗になってきて、錆が酷くなる
    ちょっと恐いので戻る、こりゃなんだ、
    ラピュタのパズ-が登るロボット兵の穴みたいだ、と場の存在にびっくりする
    広い発電所の空間に、上から水が垂れて、点々とした水たまりが出来ているが
    特にぴんと来ない
    壁面に小さな水のガラスの跡のような写真が一枚ある

    ロフトのような2階にだけ照明があって壁面には写真がたくさん並んでいる
    そこにも一ケ所だけ点々とした水たまりがあった
    その水と光りを見た瞬間、ドキッとした
    水は照明の光りを受け、光の粒そのもののようにうつくしく輝いていた
    それは前にギャラリー小柳の内藤さんの展示の小さな紙に無数に穴が開いた作品の前に立ったとき
    風で揺らめいた瞬間に出会った驚きに似ていた

    それから、白い糸が上の張ってある
    一階に降りて、
    幾つか置かれている
    白い真ん中に穴の開いた箱椅子に座って、眺める
    すると、何ケ所かの水たまりが見える、そのうちの一ケ所が、
    窓からの自然光を受け、うつくしい光の粒の揺らめきとなって
    息づいているのを見つめる

    穴の近くにあった水たまりは踏んづけられて、
    うつくしい水点が崩れてしまっていたのだ、
    だから、最初はぴんと来なかったのだが、
    ただ一点から滴る水跡のうつくしさに目を奪われる

    現代の巫女がとうとう水という素材に触れたかと
    水の女という言葉も浮かび

    その踏みつけられても甦る水という存在に
    生命を感じる、今までの死者の為の作品から、
    なにかが少し変わったのかしらと思った
    ギャラリー小柳の時に床に置いた土の器の舟が踏んづけられたという
    話も聞いていたから、そういう所からも来ているのだろう

    窓際に糸がニ本、これは大崎美術館の時のほうが、うつくしい存在の仕方を
    していたような気がする

    文字の作品もあると聞いたが、見つけられなかった

    鉄の巨大な穴は水力発電に使っていたもので、中を満水にして使っていたそうだ
    奥に発電機が一つ残っている

    天井が高いからどういう仕組みで水が落ちて来るかはわからなかったけど
    自然に水の力で落ちてたらいいな

    この在り方はすばらしいけど、
    やはり発電所という箱の中であることが、
    僕には引っ掛る
    芹沢の丸石神の在り方の開かれかたのほうがしっくり来るのだろう

    でも写真を見ると、日差しが入って、全然雰囲気がちがうから
    その出会いのタイミングの問題もあるのかもしれない
    雨降り天気で薄暗かったから

    この地域は平すぎるという
    至るまでの道の問題もあるのかもしれない

    バス停に行くが、教えてもらったバス停は
    違う路線のバス停で、結局歩いて帰ることに、

    途中で仕出し屋さんの隣の商店に入って、
    値引きされたおでんのような煮物を買う

    駅まで真っ暗な中歩いて、駅前で太巻きを買い
    電車の中で食べる、煮物がすごく甘くてうまい、
    太巻きもうまい、田舎にはこういう想いのこもった
    食べ物があるから、しあわせだ

    木崎に帰って一泊

    東京に帰る途中、
    岡谷の岡谷美術考古館にいく

    併設の岡谷蚕糸博物館、養蚕の機械がたくさんある
    昭和の匂いのある博物館だが、縄文土器はすごく見ごたえがある
    出産土器とひしめく縄文土器
    左奥のケースの縄文土器郡に眼を奪われる
    たましひが宿るモノたち
    出産土器には鳥のような生き物の形が宿っている
    渦巻き、左右ずれた二つの輪、蛇か
    この縄文土器という、生命をやどらしたものを生み出した
    日本という島に住む人々の文化は
    生命としてのある究極的な場所に辿り着いていたのではないか、
    人が生命とともに世界とともに生きる最高の知恵が脈々と宿っているようだ
    こんなものをまだ世界で見たことがない
    この先人の残した遺物から、僕達は本当に大切なものを学ぶ必要があるのだろう
    生命が宿る物質、という言い方が、的確でないと言うのなら
    折口信夫の言った神以前の「たま」か「マナ」のようなものが
    そこには確実にやどっている
    その境は生物とそれ以外より
    「たま」の宿ったものとそれ以外のもののほうが大きいのではないか
    縄文土器も蛇としてのひもから作られている
    そういう風にして、想いを込めなければ、土器は爆発したのだろう
    野焼きした時に爆発するのは恐ろしいことだ、
    土器との関わりから、縄文人のアニミズムが育まれてきた側面は
    大きいだろう

    東京へ



    内藤礼展「母型」
    会期:2007年10月6日(土)~12月16日(日)
    発電所美術館

    http://www.town.nyuzen.toyama.jp/nizayama/



    岡谷蚕糸博物館・岡谷美術考古館

    http://www.okaya-museum.jp/exhibit/011.html
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    コメント

    杉ちゃんへ

    明日、奈良に戻ります。来年一月19日まで奈良にいます。その後は、、、米国です。。

    杉ちゃん、遊びにこれたらおいで! うまいもんくえるよ!!

    二上山登ろうよ!

    隆太郎

    来年からアメリカか
    楽しみだね
    奈良には行きたいのだけど
    1月までだと
    まだわからないな
    橿原とか酒船石とか見にいきたいのだけれど

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