Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2013-03-14 地方を変えた<アート力>北川フラム講演会「座」高円寺

     会津・漆の芸術祭のシンポジウムで何度か話を聞いたことがあったけれど、
    寡黙なフラムさんは多くを語らないので、一人の講演会で、
    これだけ濃密なフラムさんの話を聞いたのは今回が初めてだった。
    それも東京の高円寺で、妻有アートトリエンナーレや
    瀬戸内国際芸術祭についての話をするので、
    地方の芸術祭から都市を見つめ返すという視点もおもしろかった。

     まず、アートありきではなく、現在の状況における問題の核心について語り、
    それに応答する方法として美術という在り方がもっとも可能性があり
    かつおもしろいという語り方であるので、その寡黙さと同じく、核心のみを見ている。

     自分の住んでいる町が、災害に見舞われたとき、助け合い、
    生き残ることができるかという、生存の根本から考えること。
    仕事場のある代官山について、
    都市が都市となる過程で同潤会アパートの果たした共同体を支える装置としての在り方、
    国や他に期待するのではなく、
    自分たちが生きている場所から自分たちでなんとかしていくしかないということ。

     そして瀬戸内や妻有の実例を紹介し、そこに多くの人が訪れることから、
    都市が身体性やその生の根拠を喪失して、
    それを外部の自然の中に求めざるを得ない状況になっていることから、
    都市におけるアートフェスティバルが、ただの経済の活性化ではなく、
    都市においてムラを再生させていくというイメージは、秀逸だった。

     そのような繋がりの再生による都市の再生は、フラムさんにとってもまだ、
    未知なる可能性であり、そこに生まれるアートというのも、新たな可能性を持っているのだろう。
    この越後という厳しい大地から見つめられる視座によって見出されるもの。

     今日の話を聞いて思ったのは、地方が疲弊し、再生を必要とするのと同じように、
    都市もまたまったく別の部分で疲弊し、再生を必要としているのかもしれない。
    それらは実は表裏の関係にあり、互いに補完しあうことで、
    新たな生き方が見出されるのかもしれない。
    それを繋いでいくものとしてアートや美術がある。
    その都市の再生についてのイメージを得ることができた。

     ただフラムさんが紹介した作品のうち本当に力を持っている作品が
    何点あるかということを考えると、アートの力というものをフラムさんの方が
    広い意味で考えていて、だからこそ原始感覚美術祭というものをやる意味もあるのだと思う。

    NPO法人TFF →http://www.sugi-chiiki.com/npo-tff/content_disp_ex.php?c=4d943fe30ae4a&p=5126c78f7ccfe







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        2013-03-03 信濃の国 原始感覚美術祭2013 公募

    今年で4年目を迎える原始感覚美術祭は、

    縄文の国、信濃の大地との結びつきを深め、名称を
    「信濃の国 原始感覚美術祭2013」と改め、開催されます。

    テーマは「水のまれびと」

    アルプスの雪解け水を豊かに湛える木崎湖畔の水の地へと、
    古代ヒスイの路、塩の道を辿って訪れるまれびととしてのアーティストが、
    この夏、新たな祭の渦を巻き起こします。

    そして、今年は初の試みとして参加作家の公募を行います。

    これこそが原始感覚だ。
    というような、自我や個を超えて
    太古に遡るような血の記憶、地の記憶を
    今ここにある、生きた感性として甦らせるような表現者の誕生を
    待っています。

    そして、木崎湖畔という豊かな水の湛え地に住まう人の中に息づく
    受け継がれる原始の感覚の気配と共に暮らす体験の中から、
    共に開かれる新たな文化を生み出すこと。

    都市集約型の文化ではなく、地方と呼ばれる大地の持っている
    地の声を、縄文人が豊かな生命の躍動として謳いあげた表現の力として、
    大地こそが声を発している。

    地方と呼ばれる地の持つ力、
    地の方へと、接近することで、
    原初から受け継がれる本物の
    根をもつ文化をつくることから始めましょう。

    アートディレクター 杉原信幸

    公募ページ→http://primitive-sense-art.nishimarukan.com/opencall2013

    公募2013






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