Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2009-12-25 「湧き水の心の見えに出会っていたら」アートコラボラボ・ワークショップ5

    朝、結城駅あたりの車窓から見える筑波山は
    二上山そっくり
    大和という地名も、奈良の大和に住んでいた人が
    二上山に似た山があるということで住んでつけたのかもしれない

    駅から自転車
    この頃よい天気が続いている
    高久神社に寄ってから

    授産施設へ

    クリスマス会のあとで
    机がぐるりと囲むように移動してある

    出町さんは遅れてくるので、
    絵と紙粘土と土の粘土のワークショップを始める

    広瀬君はやはりいない

    一通り準備をすませ
    施設の人の許可をとって
    広瀬君の部屋へ

    いつもは開いているような気がする部屋のドアが閉まっている
    ビデオと紙粘土と下に敷く新聞をもって
    ノックして入る

    ビデオには興味をもって少し撮るが
    どうも疲れているようだ
    眠たそう

    発声をしながら紙粘土をつくり、ビデオを撮る
    笑ってくれるが、
    バルコニーに出たり、廊下に行ったり
    追いかけっこして、追いつくと笑う
    というのを繰り返すが外には行ってくれない
    、などと考えていること事態

    こっちの調子もよくなかった
    前日まで別件で企画書など書いていたので、
    不安な感じはすこしあって

    触れる の 踊り というところまではいっていこうと
    思って、

    この場所に戻ってくるのをとても楽しみにしていたのだけれど
    たぶんすこし固くなってた
    頭がすこし先に行って体が追いついていかなかった
    声も知っている声にしか届いていない
    出てこない時があった

    それでも広瀬君の撮影した映像の視野に引かれて
    アップで現れる広瀬君の表情の画面はおもしろい

    1時間テープが空になるまで声と粘土のコミュニケーションは続き

    紙粘土を引っ張り合って、ちぎって重ねる作品を2つ作ることはできたが、
    広瀬君の足は外には向かわなかった

    テープを交換しに多目的室に戻り、土の粘土を持って行こうとすると
    ボランティアで見学に来ていた
    福祉とアートの研究をしている茨城大の学生の女性の方が見学したいと言うので
    一緒に広瀬君のところへ

    見学者の女性が来て
    広瀬君は好奇心が出て
    土の粘土をちぎり始める

    ビデオの電池が切れたところで
    やっとすこし声が抜けはじめたようで
    廊下を通った他の利用者の声に反応して
    発声が現れる

    粘土で形を作ったものを広瀬君がちぎって
    形の合間に置いていく、それをまた僕が貼り付ける

    そのうち広瀬君は見学者の女性の手をとって離さない
    そこで、粘土つくりをやらせようとしてくれるが、
    広瀬君には触れ合うコミュニケーションのほうが必要なのだから
    当然のごとくやらない

    大きな粘土を持ってきてつくりはじめるが
    広瀬君の手はすこししか出ない

    潮が引いたように
    広瀬君の反応がなくなる
    あくびばっかりになったので、
    できたものを片付けて、挨拶して
    多目的室に戻る。

    出町さんも今日はクリスマス会と年末の帰郷の影響で
    みんな集中できず、たいへんだったと言っていた。

    戻ったら、もう帰りはじめていたので
    みんなに挨拶できず、残念

    片づけが終わったあと
    広瀬君が一人やってきて
    くるくる囲まれた机の周りを回る

    施設の建物の周りをよく
    みんなくるくる歩いて回っているが
    これはおもしろい
    魚が泳いでいないと生きていられないような
    流れの中を歩いているような

    その流れを皆が共有して持っているから
    そこには川の流れが見えるようだ

    そういえば、駅のホームで電車を待っている時
    僕も歩いてくるくる回っているな
    おんなじだ

    つくる?と聞くが
    返答しない
    くるくる回って歩く
    なにかやりのこしたことがあったのか、

    こっちに来たくなるほど
    楽しい気持ちになる時間がつくれず
    ごめん

    やはり一度や二度できたところで、
    それがまたできるという類のものではない

    背水の陣というか
    崖っぷちを背負ったような
    スリルある遊び
    その為には
    肩のちからを抜いて
    ゆめのなかのようにして
    今に潜りこんでいかないと
    ひらいていく

    いま少し最初に皆と粘土作りをしてから
    行けばよかったのかもしれない

    それでも互いのバイオリズム、波長の問題もあるのだ

    来年はまた未踏の地へ
    あそびの心のひらく喜びに触れ合いたい

    言うことで
    今日も疲れた
    とっても疲れた

    じゃあね
    と挨拶し合ってから

    園長さんに
    おいしいせんべいを頂いて、
    帰る。

    帰りに電車の中で
    折口信夫の待望の「身毒丸」(しんとくまる)を読み終り、

    …跳ね起された石の下から、水が涌き出したやうに、懐しいが、しかし、せつない心地が漲つて出た。…

    のようにすばらしい湧き水の心の見えに出会って。

    来る時に読み終えていたら、とも思うが
    すれちがって、覚めた心は
    おどっていた











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        2009-12-22 榛名神社、伊香保、川原湯温泉、前橋

    両毛線で前橋を目指す
    新前橋で乗り換え
    渋川駅、金島駅で降り
    伊香保温泉を目指して歩く
    ただひたすら登りの道を歩き続け
    日暮れごろやっと伊香保温泉に着く

    暗くなって
    店のほとんど閉まった石段街で
    一つだけ残った湯の花まんじゅうを買って食べる

    露天風呂は間に合わなかったので
    石段の湯に入り

    閉まった休憩所前で
    テント泊

    翌日、榛名山に向けて歩き出す
    しばらく歩いたところで車が止まって
    おじさんが途中まで送ってくれるという

    雨が降りそうだったのでありがたく乗せてもらう
    峠を下った平地では
    霧でまったく景色が見えない

    結局、榛名山の登り口まで
    送ってもらう
    お礼を言って

    ロープウェー乗り場で、
    郷原駅の方に抜ける道を聞き

    ビジターセンターもあったので、
    地図をもらって道を聞き

    荷物を置かせてもらって
    霧で閉ざされた榛名山に登る
    樹氷の氷が舞い落ちて
    当たると痛い
    景色はまったく見えない山道を登りきり
    雲の中の樹氷の林
    吹きすさぶ山頂はものすごく寒い

    ビジターセンターに戻り荷物を持って歩き出す
    榛名富士の姿は霧に隠れて拝めなかったが

    榛名湖は霧がはれて
    湖畔を眺めながら
    榛名神社へ

    車道の途中で
    関東ふれあいの道というのがあり、
    榛名神社に近道そうなので山道へ

    こういう古道を歩くのは楽しい
    川沿いを下って
    関所跡に着き
    榛名神社

    この神社のあまりの空間性に打たれる

    矢立杉の巨木がそそりたち
    巨岩石柱の合間に
    合いの手を打つようにして
    絶妙に建てられた双龍門

    巨岩、奇岩の聖地に幻視された
    夢の在り方の建築

    本殿の着色された木彫りの装飾の妙
    欄干の木彫の空間性は縄文から継承されたうねり

    Image574s.jpg

    本殿の後ろに御姿岩という
    巨大な奇岩がそそり立つ

    Image571s.jpg

    向かいの崖には窪んだ洞があり
    御姿岩と対をなす陰陽の
    その神めいた谷間で

    この神社は今まで出会った神社の中でも
    指折りのすばらしい場所だった

    御姿岩の頂上付近には幣帛の白が見える
    神主に尋ねると、一年に一度夜中に
    非公開で神主が登り付け替える儀式があるらしい

    あそこに登ったらすばらしい感覚だろうと思いつつ
    榛名神社を後にする

    参道を戻ると秋葉神社の赤い鳥居が二つ
    くぐって登っていくと
    巨石の下に小祠があり、
    さらに登ると、神社の参道とは思えない急斜面の道を越えて
    頂上の方まで行くと
    石の祠が幾つかあり
    後ろに尾根状の道が続いているので
    行ってみると巨石の上に石祠があり
    奥宮のようだ
    さらに道は続いていたが、下っていたので戻る
    少し雨が降り始めていたので、
    先を急ぐ

    途中の土産物屋で
    おばさんがハナマメの試食に一粒食させてくれる
    とてもおいしかったので
    買って行きたいが
    500円というが出せない身の上

    門前の社家町では新そば祭りがやっている
    坂を下って小さな神社に寄ると
    社の中に二つの丸石が祀られている

    Image575s.jpg

    車道を下っていく途中で
    再び関東ふれあいの道があったので
    そっちに行ってみるが、
    山道ではなく車道だったので
    再び大きな車道にでたところで
    看板が無く道がわからなくなる
    雨が降っているので
    屋根のあるところで昼食をとってから歩き出す

    細い道もあったが
    看板が無いのでまっすぐ行く

    ここで道を間違ったようで
    登り道になってまったく目的地に着かないので
    まいっていたら
    車に乗せてくれる人がいて
    国定忠治の処刑場まで運んでもらう

    そのまま
    郷原駅まで乗せてもらった
    ものすごく距離があったので
    とても日暮れまでには着かなかったので
    ありがたかった

    郷原駅前の商店で晩飯を買い
    食べる
    賞味期限切れの惣菜をもらい
    カップラーメンを食べる
    カップめんばかり食べているので
    群馬県オリジナルカップめんも全種類食べつくしてしまう

    郷原駅はハート型土偶の発見された遺跡跡だ
    電車で川原湯温泉駅に行き
    温泉を探すが
    共同浴場はすでに閉まっていて
    露天温泉しかやっていないので
    露天に行くが脱衣所にも電気がつかないという
    階段を登っていくと
    見晴らしのいい丘上の木々に囲まれ
    屋根つきの混浴露天風呂
    真っ暗なのでライトで照らすと二人の先客がいる

    とにかく寒いので入ってみると
    熱めの湯が気持ちよく
    疲れがとれる

    地元のおじさん二人が浸かっている
    一人の人が源泉でつくった温泉卵をくれる

    雨音と湯の落つる音の中
    木々の合間に町の光が点々と光って
    どこか昔に岩手県で見た星空のような
    銀河鉄道を思い起こさせる
    暗くて顔も見えない中で話す会話

    ずーと温泉にはいっている

    いつのまにか雨がやみ
    月が出て星も瞬いている
    温泉でよく暖まってからテント泊

    温泉上に聖天様の神社
    木彫りの男根など木の又が祀られている
    混浴温泉とともに考え深い

    Image577s.jpg

    朝、川原湯温泉の町を歩いて
    神社の足湯に入ってから駅に戻る
    アスファルトが凍結してツルツル滑ってあぶない

    ここは噂の八ツ場ダム予定地だった
    このすばらしい温泉がダムに沈むのは
    断固阻止しなければならない


    電車で渋川駅に戻り
    上州名物、焼き饅頭を食べてから
    散策すると中筋遺跡の看板を見かけ
    行ってみる

    古墳時代の遺跡だが
    非常におもしろい
    古墳の形に似た再現竪穴式住居と
    祭祀場がある

    それからスーパーマーケット、ベイシアで昼食を食べ
    八木原駅まで歩く

    電車で前橋駅へ
    観光案内所で1日200円のレンタルサイクルに乗って
    前橋文学館へ

    文学館前の
    広瀬川は水嵩が高く
    水面が非常に地面近い

    水流と水音の近さに
    洪水など起こらないのか
    不穏さすら掻き立てられるような
    水との親和性

    まさに水の町
    前橋
    非常に特殊な感覚が流れる

    前橋文学館、朔太郎の仕事を眺める
    色紙に書かれた

    火よ
    沈黙して
    いはざるかな

    という書に惹かれる


    朔太郎記念館を目指しつつ

    日暮れに利根川を眺めたくて
    川原へ

    日暮れ


    「大トネノ 水の女神が 黄金を打てり刻(トキ)
      利根         (水の女神も ながされていった)

     水の女神ノタンネノ(ゴロ石ノ歯 サ )
     せせらぎが
     声がする

     地面と近いところを
        走っている  (にっこり笑っていた。)

    前橋の川(カハ)ノ
            水声がする 」



    茨城の取手の利根川しか知らなかったので
    前橋の利根川の日暮れを見たとき、その雄大さに
    縄文、アイヌ語タンネへとつづく
    地のちからに陽(ヒ)をうたれていた


    日が暮れて
    朔太郎記念館に着くが
    敷島公園内バラ園に移転されたもので
    時間外で外観しか見れなかった

    暗くなって
    朔太郎の墓へ
    この寺も移転したようで
    結構遠い


    もう一日自転車を借りて
    国定村の
    国定忠治の墓に向かって
    国道を走る
    前橋の食を求めて食堂を探すが
    国道沿いはチェーン店ばかりだ

    風がびょんびょん吹きすさぶなか
    やっとこさ国定村に近づいたところで
    スーパーで夕食を買おうとするが
    すでに閉まっていたので、
    コンビ二で夕食
    save onおでん50円など

    国定駅に着き
    駅は閉まったので
    駅の庇の下でテント泊

    国定忠治の墓へ行く
    朔太郎の言った
    路傍の石のような墓は無くなり
    立派な墓が立っている

    しかし寺の中は道祖神、地蔵など
    古石の溢れるいい空間

    岩宿遺跡に行く
    しかし博物館が月曜休館で見れず
    旧石器時代の遺跡
    こんどぜひ来たい

    前橋に戻る
    今度は国道ではなく
    細道を走る

    女堀という国指定遺跡を行きにコンビニの地図で見て気になっていたので
    寄っていく

    灌漑用水の為に12世紀中葉に人力で掘られた
    前橋から国定まで12キロ
    幅15~30 メートル、深さ3~4メートルの堀

    草が生えた窪みが断続的につづく
    気持ちのよい空間

    前橋は沼が多い

    途中、女堀沼にも寄る
    おそろしげな雰囲気

    ものすごい向かい風に吹きっさらされながら
    前橋を目指す

    やっと前橋に着き
    帰京

    吉増剛造さんの
    詩学の武満徹の講義に出て
    旅は終わり




























        2009-12-19 「木の葉の舞い散る手の舞い」アートコラボラボ・ワークショップ4

    駅より自転車で
    天気がよいので気持ちいい

    途中、鷺ノ宮 高久神社
    社殿の竜の木彫の
    柱に竜が生えていくような変化の
    突出感
    象の木彫の皺の光の筋など
    わすれがたい空間性の巧み

    Image590s.jpg

    気分よく
    真壁町へ
    スーパーの100円ショップで素材を買ってから

    施設で家事支援をするおばさんの家を訪ねると
    ちょうど家の前の畑で大根を抜いていた
    その抜きたての大ぶりの大根のならんだうまそうな姿

    用事をすませてから、
    おいしいお昼ご飯とでっかい白菜と大根を頂く

    1時からのワークショップ
    机を準備して
    絵と粘土のワークショップ
    今日は出町さんが最初から土面つくりのワークショップをやるので
    絵を描く人は少ない

    やはり広瀬君は来ない
    段取りをつけてから

    施設の人に声をかけて
    ビデオを持って広瀬君の部屋を訪ねると
    毛布を被って寝ている
    出町さん来てるけど粘土やらないの?と聞くが動かない

    ビデオを置くと興味をもってすこし撮影する

    ビデオを固定して
    新聞をひいてから粘土をつくりながら
    声でうたいかける

    広瀬君は毛布のなかで笑い出し
    粘土に手を伸ばし
    粘土を持ち上げ引き合う

    それから起き上がってベランダに出て外を眺める
    ビデオを撮りながら声を出し粘土をつくる

    広瀬君は部屋を出て
    娯楽室へ
    それからトイレ
    廊下の突き当たりと歩いて
    外に出る

    かと思ったら、玄関を出たところで引き返す
    戻っちゃうのかと思ったら
    部屋に戻っていつもの服に着替え
    外に出る

    多目的室へ
    みんなと一緒に土面つくり

    やっとこさ引きこもった広瀬君を招き出すコミュニケーションができた

    天岩戸に籠もった広瀬君を招き出すような
    その一対一のコミュニケーションが実は一番刺激的でおもしろい

    紙粘土を作りながら多目的室でも声をだす
    声とつくることの同時性についての展望

    みんなやはり紙粘土より土の粘土が好きらしい
    土の粘土でもつくる

    広瀬君も土面をつくる
    鉛筆で穴をたくさん開けてから
    釉薬を塗って穴ぼこが消え
    うっすらと穴の跡と目と口が見える
    できたのを見せてくれる

    優しい、仏画のような表情

    出町さんは穴ぼこの開いていた時のほうがいいと
    穴を開けてと言う

    僕はこれで完成していると思ったので、
    いいよ

    と言うが、出町さんはやらしてみようと鉛筆を渡す

    ここのところが価値観の分かれ目である

    穴を開けるのは、たぶん終わったことなので、
    顔の輪郭をなぞる程度で進まない
    出町さんは目と口の部分の粘土をとって穴を開ける

    それから広瀬君は櫛を使って顔に櫛跡を刻む
    おもしろい土面ができあがり、
    広瀬君は呼んで見せてくれる

    おそらく、最初に釉薬を塗ってできた時には広瀬君の心は満たされ完成していた
    そこに出町さんの感性が加わり、新たなものが生まれる
    コラボワークだ

    出町さんは他の参加者の土面にも手を加える
    粘土のパーツが焼くときにとれてしまうから
    手を加える必要があるというだけでなく、
    感覚的に制作に参加している

    ここのところがむずかしい
    僕は作っているものは、自らの心、魂のようなものの宿る場と思っているので、
    そこに手を加えるというのは、絶対にしたくないと思っている

    だけれども、個という境界も越えて存在する在り方においては
    そういう制約も存在しない
    触れるということもそういうこととつながる

    つまり作るということの場が
    踊りの場は胎内ですと言った大野一雄のように

    舞台
    それも一切の境界が存在しない
    胎内の、精霊の、神のふるまいの場
    舞台
    として舞い降りるなら
    自由=
    それ以外絶対に選べない刻
    の場として
    立ちあがるなら

    作物というのは
    個というものを超えて存在している
    その生まれ方が一人から生まれることもあれば
    共同制作から生まれることもある
    ただそれだけ
    共同=共に同じ であることの場

    ダンスに参加するカズヒロくんは広瀬君と仲がよく
    頭を触ったり、手を触ったり
    触れることでコミュニケーションを取っている

    隣同士に座った
    カズヒロくんの広瀬君との触れ方の
    手の舞いには驚きだった
    木の葉が舞い散るように
    エロティックであるほどの美しい舞い。

    ふるまいはダンスである
    一切の自然の在り方と同じように
    コミュニケーションも言葉も すべて

    そのように在ればいいのだと
    この場所における可能性の受胎
    授産という言葉のしめすように

    生まれることをたのしみに






    (そういえば、行きに玉戸駅辺の車窓から見たおそらく筑波山と思われる姿が
    二上山の二つの三角がならんだ姿そのままだったのには驚いた。
    あの山の合間にも太陽が沈む時があるのだろうか)




        2009-12-18 「文化 資源としての〈炭鉱〉」展

    吉増剛造さんが参加しているので
    講義でチケットをもらう

    パフォーマンスは別料金だったが、
    夕張の、石狩シーツの朗読ということで
    行くことに、

    パフォーマンス前に時間がなかったが、さらっと展示を見る

    吉増さんの偶然多重露光が生まれた夕張の写真や銅版

    炭鉱の人々の
    生きた表情を捉えた写真群に
    亡霊や精霊の渦巻いているような

    「ゴォグォゴォロォォ」

    というような地響きの叫びのような
    声が鳴り響いている


    非常に愉しみになって
    パフォーマンス会場に行く

    なぜか美術館ではなく区民センターの集会室
    部屋に入ると吉増さんは銅版を敷いて床に正座し
    観客は会議机に座っている
    とても見ずらいので、床に座りたいが、
    空間がわるい
    女坑夫さんと書いた吉増さんの朱書きの書もひょろりと力ない
    いやな予感がしつつ

    学芸員と対談がはじまる
    講義で話していることに交えて女坑夫さんのことが語られる
    対談途中に連れがピンチハンガーを鳴らしだし、
    吉増さんに注意される

    そうしていたら、今日はもう読まないから話しましょうということになり
    話す会に

    偶然居合わせた映画監督が炭坑のドキュメントを撮った際
    朝鮮人労働者の為におにぎりを作るときできるだけぎゅっと握って
    大きさが同じでもお腹がいっぱいになるようにしたという話をする

    それでも残り15分くらいで主催者の学芸員に促され
    じゃあやりましょうかという感じに、

    どうしても炭坑夫さんの写真に焼きついたものたちは
    歌われなければならない

    その声なき声に動かされ、ほとんど無意識的に机をぶったたいて
    空気をぶった切る
    そんな状態で読まれてたまるか

    武満徹の
    西洋の楽譜化された音楽と違いインドネシアの音楽は持ち運ぶことができないという言葉をひいて
    むしろ反語的に、持ち運ぶことのできない音楽を
    どうやってイメージの力をつかって持ち運ぶのかという意味だという話をしていた吉増さんが
    言葉ではなく身をもってしめすこと

    言葉にならないものたちが渦巻いていたのが炭坑であって
    言葉で語られるものだけで終わったら意味が無い

    おそらく新作の詩を少しだけ読んで
    あの声をもっと聞きたかったが、
    大学で教えていると注釈を入れたくなる、
    生活のことだとか
    泣き言めいたことを言っていたので

    腹立たしかったが、連れに話をきくと、原因は連れにもあったことを知る
    その後ゆっくり炭坑展を見る

    女坑夫さんの木版画
    土門拳の子供たちの表情
    女坑夫をやっていたおばあさんたちのポートレイト
    炭坑美人に宿るゆれ(ユーレ)のような美
    女坑夫さんたちの言葉も良い
    顔が炭で真っ黒になった炭坑夫の顔(ゴォグォゴォロォォォォ)
    ボタ山
    強制労働でつれてこられた朝鮮人のボタ山の墓
    石炭まみれの炭坑夫など
    写真群がすばらしい

    渦巻いている

    炭坑に行ってみたくなった

    絵画の方は炭鉱の質感に負けているのか印象がない


    とても良い展覧会です
    おすすめ

    でもパフォーマンスを区民センターにしたのは失敗ですね
    美術館閉館後に美術館でやったら
    すごかっただろうな、
    もしくはせめて美術館の建物内だったらと






    「文化資源としての〈炭鉱〉」展

    2009年11月4日(水)~12月27日(日)
    午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
    月曜休館

    目黒区美術館1階・2階展示室

        2009-12-18 東京藝大博士審査展

    友人の中村くんに呼ばれ、芸大の博士展へ

    大学美術館
    予想外におもしろい作品があった

    イランの作家サブーリ・テイムールの
    花器、ファイルの作品も精霊的でおもしろい

    中村恭子という日本画家の「ハナバチ」という作品の
    蘭と蜂の交合したようなエロティックな線の抽象画にとても惹きつけられる
    郡司ぺギオ幸夫さんが言葉を寄せている

    渡邊妥翁子の古典絵画のような気配のする絵画群

    中村宏太
    真鍮板に金メッキをした鏡面に
    ハワイまで行って
    銃で穴を穿った作品
    穴から覗く風景と曲がった鏡面のつくる
    不思議な歪み
    鏡面真鍮板の質感の美しさ
    小さい真鍮板の中央に弾丸がささり、
    鏡面が歪んでいる
    分厚いアクリル板?に散弾銃の弾が生物の泳いだ跡のよう
    それらがぐるりと空間をつくる

    コンセプトではなく、ものの美しさやおもしろさが語る





    2009年12月8日(火)-20日(日) 月曜日休館
    午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
    会場: 東京藝術大学大学美術館




        2009-12-18 出町光識展

    目白のギャラリーfuuroの出町光識展
    自転車で上野まで行くのでよく目白を通っていたのだが
    駅前の好立地にこんな素敵なギャラリーがあるとは知らなかった

    茨城のアートコラボラボなどでお世話になっている
    陶芸家、アーティストの出町さんの器の個展

    1階が器
    2階がワークショップ産土神の写真展

    画廊のオーナーが生けた花の生けてある作品がよい
    形に生(エロス)がある
    湯呑みなど釉薬の色がうつくしい

    しかし何よりびっくりしたのは、
    アーティストとして活躍している出町さんの作品が
    極貧の僕でも買えてしまう価格で売っていたということだ、
    アートというのは、もうバカみたいな値段がついて
    生活からは切り離されてしまっている印象があるが

    陶芸という世界では生活と地つづきに繋がっている
    目からうろこの驚き

    おもわず初めて作品というものを買ってみる
    いちばん小さい小皿だが、平らかで釉薬の碧が美しい

    使うものでこわれ物の陶芸という世界の中でもやはり安いような気がする
    自分の母親でも使えるような価格でという
    職人としてのこだわりはすばらしい

    2階のワークショップで作った土面と作った本人の
    ご老人方の写真が合成されている写真もおもしろい

    写真の大きさの問題や全体としての作品の印象よりも
    もっと別の在り方のほうに深く驚いていた

    fuuroさんの包みや袋なども素敵で
    家に帰って、
    スーパーで半額になった刺身を買って
    盛りつけてみる
    平らかな小皿に刺身がのって
    空間が立つ

    展覧会場で見るのと、生活の中に置かれるのは
    まったく意味が違う
    所持すること、日常の花

    見ることで(在ることで)其処には小さな庭が立つようだ(あるいは湖面か)
    食べてみると、とても豊かな感じがする

    しかも器のほうがのせる食を選ぶ
    安い豆腐なんてのせたら合わなかった

    盛り付けというのもインスタレーション
    ちいさな美の傾きだ


    他の食器は大量生産品なので
    明らかに食卓が見おとりしてしまう
    これはぜひとも手作りの食器がほしいが
    買うということはできない身の上なので
    自分で作ろうと想う

    生活や食に空間が立つというのはすばらしいことだ

    しかも使い終わった皿はすぐに洗って拭いて
    大切につかう

    物を大切にしろとよく言うが
    大切に使いたくなるものに囲まれたら
    自然と大切にするのだろう
    物を大切にできないような大量生産品で
    世界を覆ってしまったほうが誤りなのだと気づく

    大量消費社会を変えるには
    大切にできるもので生活をつくっていくことが
    必要なのだろう
    建築空間にしても、食器や道具にしても

    豊かな生活、豊かな世界の在り方
    そこにはいのちが通っている








        2009-12-12 アートコラボラボ・ワークショップ3

    朝、コラボラボ参加の舞踏家の伊藤虹さんの車に便乗させてもらって
    真壁町へ
    伊藤虹さんは大野一雄さんの踊りに感銘をうけて
    踊りの道に入ったとても物腰の柔らかな方だ

    色々アートコラボラボについて話し合いながら、楽しいドライブ
    施設に着いて、利用者さんの女の方が駐車場まで来て
    「この前の女の人は来てないの?」と言うので
    今日は来れないんだよと言うと
    何度も「さびしい、」と言っていた
    他にも何人か女の人来ないの?と聞いていた
    連れはとても施設の人に好かれているようだ

    施設の多目的室で虹さんは踊りのワークショップの準備
    昼飯を食べてすぐにワークショップが始まる
    ビデオの撮影を頼まれていたのだけど、
    自分のパートナーとのコミュニケーションに手一杯で
    ちゃんと撮れずにすいませんでした

    しばらくワークショップを眺めてから
    部屋に閉じこもっている広瀬君のところへ

    前回の連れと広瀬君のやり取りに影響をうけ、
    言葉ではなく音や動きすべてを開いて
    コミュニケーションをとろうと試みる
    ここには大野一雄さんの姿というのも
    きっと重なっていた

    紙粘土を作りながら声を出し
    子供がおもちゃで遊ぶように広瀬君と
    遊ぶ、その変っぷりにか
    広瀬君は笑い出して
    粘土で作った作物に
    毛布の中から指を伸ばし
    粘土に触れようとしたり
    また引込めたり

    そのうちできた作物を置いて
    次の作物を作りながら声を出し遊ぶ

    広瀬君はできた粘土の作物をひっくり返し
    僕もまたひっくり返す、
    そして広瀬君が指で押して、おそらく完成した

    もう一つの作物で広瀬君の方に寄っていくと
    端っこを掴んでゆっくりひっぱりあう、
    はしっこがちぎれたところで完成

    やっとこさ共同制作が二つ成立したところで、
    広瀬君は毛布を出て
    ベランダへ出る
    一緒に外を眺め

    布団に戻り
    今度は外の方を指差すので

    外に一緒に行く
    今行くとダンスやってるから
    びっくりするかなと思っていたが、

    ダンスのワークショップに飛び入り参加
    他の参加者からバチをもらって太鼓をどんどん叩く
    微妙に叩く箇所を変えることで
    音にリズムを出している
    とても力強い音に粘土を作りながら踊る

    他にも鐘を叩いたり、積極的に力強い音楽をつくっていく
    さすがに、ずっとやっていると虹さんのワークショップにわるいかなと
    思いつつも、止まらず

    撮影のビデオにも興味をもち撮影もする
    とても良い感性の画を撮るが、
    虹さんたちが映らないので、ダメと伝える

    終了時間まで一緒にいて
    虹さんと園長さんと話し、

    虹さんに真壁の町で面白い場所を紹介する予定だったが
    暗くなってしまったので、場所だけ伝え、
    宿泊施設まで送ってもらい別れる

    あまりの全力コミュニケーションにすっかり疲れ果て
    すぐに眠りにつく


    次の日
    施設のお世話しているおばさんの家に呼ばれて
    お茶を頂く
    元農家のお家がとても良い雰囲気
    おにぎりまでもらう

    ホームセンターまで歩き、
    買い物をすませてから
    真壁の町を散策する

    神社の巨木に挨拶する、
    Image588s.jpg

    寺の仏塔だが自然信仰に近い
    Image586s.jpg

    お堂の中の神さびた彫刻たち
    Image584s.jpg



    まだ行ったことのない場所に着き
    大山木(たいさんぼく)という看板が立つの屋敷で
    家の人に尋ねると、紫山焼のアトリエもあるから
    見て行って言われる

    大山木は倒れてしまい、残った二本の枝が生き伸びているので
    大山木という感じはしない、
    アトリエを見せてもらうが、紫山焼は
    青と紫の深い色が美しい焼きものだった
    絵も描いていて、すこし障がいのある方なのかもしれないが、
    素朴な良い絵もあった

    1時からのワークショップに合わせて
    施設に着き、
    昼飯を食べる

    素朴な農家の匂いのするような
    煮物やチャボの小さいゆで卵や奈良漬が本当に美味く
    なかでもピーナッツの味噌和えのようなものの美味さに驚く
    ありがたい

    施設でのワークショップ
    茨城新聞の取材が来ていたが、
    広瀬君はやはり来ていない

    アーティストの出町さんが来ると聞いていたので
    出町さんが来るまでは放っておいて
    会いに行こうと、他の参加者の人と絵と紙粘土のワークショップを始める

    出町さんが来るが取材を受けているので
    ワークショップを続ける

    するとこちらにも記者の人が来て取材を受けていると
    いつの間にかに広瀬君が来ていた

    しかも新しい絵を描き始めている
    ヨウ、と挨拶すると
    返事が返る

    出町さんの土面作りのワークショップに参加したそうなので
    聞くと、やるというので土をもらって
    土面を作ると出町さんとのコラボになってしまうので
    なんでもいいから作ってと言うと
    なんだか土面を作りたそうな気持ちのあらわれたものができあがった
    あとで聞くと土面をつくりたいと言っていたので、
    仲のいい出町さんと一緒に土面をつくりたい気持ちがあったのだ
    一緒にやらしてあげればよかった
    出町さんは別の人とパートナーを組むのでしかたないのだが

    帰りに色々ワークショップの問題点を話し、
    まだまだ僕はあたまで動いている、社会的な行動をとっているのだなと
    思わされる

    施設の側の立場と利用者の世界の合間に立って
    両方を橋渡ししていくような自由な開かれ方

    日常と制作という舞台の境目のなさについて
    非常に深い体験ができていると思う

    特に触れるということが、動物のように重要なコミュニケーションになっている
    これはまったく踏み入ったことのない領域で、おもしろいと思う

    非常に大変だけどこんなにおもしろい場所はない






        2009-12-12 高道祖神社、コラボラボ・ワークショップ2、岩舟山

    12月、18切符の発売と利用期間を間違えていて旅に出ようと思ったら
    18切符がないので、近場を旅することに、

    茨城でのワークショップが毎週になったので、
    それも盛り込んで、まず中古自転車をネットで探し
    土浦の自転車屋を発見

    いろいろ調べていたら出発が遅くなり
    土浦に着いたら、日が暮れていた
    土浦も古い町並が残っているらしいので今度また来たい

    30分くらい歩き自転車屋で中古自転車を購入
    真っ暗な中、筑波山のほうへ走る

    大型スーパーで持ってきた弁当とカップラーメンなどを食べる
    しばらく走って寝床を探す
    コンビニの地図で
    藤沢というところに神社とふるさとの森というのがあったので
    そこにたどり着き、神社のある公園でテント泊

    朝起きると廃線になった駅と神社が一つながりの
    プラットホームのような丘

    国道を走り始める
    途中、道祖神や地蔵のたくさんある小さな神社に寄って
    山際にある神社に寄って、

    そういえば平沢官衙遺跡というのがあったことを思い出し、
    近くに来たので、寄っていくことにする
    Art Sesson TSUKUBA という現代美術の野外展示もやっていた

    低い山なみに囲まれた窪地になだらかな丘が立ち上がる
    とても気持ちのよい景観

    作品は無いほうがよいようなものもあったが、二点ほどおもしろいものもあった
    景観がよく折角こんな良い場所でやるのだから、
    もっとおもしろいものが作れるだろうにと思いつつ

    遺跡自体は、奈良時代の郡役所の倉の柱跡と復元された高倉三棟である
    柱跡を示す石と木柱が朽ちておもしろいが、遺跡そのものではない

    アート展のおかげで普段入れない高倉も見れたが
    内装はもぬけの空でなんてことはない
    復元住居自体はおもしろいので残念だ

    近くの文化財センターに寄り
    遺物を見る

    予想外に縄文の土偶、翡翠の大珠、土器など見事な遺物と
    古墳時代の埴輪などがある

    この辺は古墳を潰して畑になっていたので、
    発掘してみると幾つも古墳があったことが確認され
    その中には小さな古墳を大きな古墳が取り込んで作られていたりするという

    古墳をつくった勢力に交代が生じているということだろうかと
    センターの人は言っていた
    筑波山の歌垣の地について尋ねるとちょうどその研究をしている人で、

    万葉集、高橋虫麻呂に歌われたかがいの地
    裳羽服津(もはきつ)は現在の夫女ヶ石のある場所ではなく
    津(ツ)は水のあるところだから、別の場所で江戸時代の古地図に乗ってる場所がある
    と教えてくれた。でもその場所は藪の中なので、行くのは難しいので
    とりあえず夫女ヶ石に行ってみることにする

    北条の古い町並みや古墳なども見る余裕なく

    下妻の高道祖(たかさい)神社に向かう
    男根石を祀る神社で
    山梨の金山神社と同じく
    性器を象る二対の餅を祭りの時つくる神社

    下妻物語というのがあったが、その土壌には
    こういう風土が広がっている

    高道祖神社に着くと巨木のある小さな神社
    社の一つに見事な男根石が幾つも置かれた美しい空間

    Image521s.jpg

    急いで筑波山のほうに戻る
    途中一個二十円の饅頭屋で饅頭を買うと揚げ饅頭を一つもらう
    揚げ饅頭がとてもうまい、饅頭もうまい

    筑波山神社をもう一度見てから

    Image522s.jpg

    筑波ふれあいの里の敷地内の
    夫女ヶ原の夫女ヶ石へ

    日が暮れてきて
    場所が分かりにくいので
    施設の人に聞いて
    夫女ヶ石

    そのまま近くでテント泊

    ワークショップの為
    真壁町へ
    途中巨木のある神社



    ビデオ撮影の為
    連れも参加

    パートナーの広瀬君はやはり
    出てこず、参加者の人たちと絵と紙粘土のワークショップを始める

    途中広瀬君の部屋を訪れるが、毛布を被って反応なし
    連れを連れてくると、すぐに起きて粘土をやるという
    一応粘土をちぎって形をつくるが
    粘土より、連れの手をとって離さない

    少しやったらすぐに手を洗ってしまうので、
    手が汚れるのが嫌なのかもしれない

    「テラサキクン」と言って
    多目的室に行って絵を描く
    ワークショップの後

    園長先生と副園長と
    話して旅を続ける為、
    暗くなった雨の中駅を目指す

    途中コンビニで夕食をとり
    駅前でテント泊

    朝、大和駅に向かって走る
    朝の田霧の幽明と筑波山の
    あまりの美しさに心打たれる

    Image554s.jpg

    自転車を置いて
    電車に乗る

    岩舟山に上るため
    岩舟駅へ、石段を登っていくと
    途中山の切りこんだところが草原になっていて
    斎場のような広場に
    風が吹き落ち葉が舞い散る様がうつくしい

    地蔵の堂に紙の結び綱が朽ちながら揺れている

    Image557s.jpg

    地蔵堂の後ろに木で塞がれた道
    奥には修行場のような静かな聖地がある
    頂上付近
    竹やぶの奥はピラミッドのような段状になっている

    高勝寺という地蔵尊のお寺があるが、境内の巨石を見ると
    古代の祭祀地であったように思われる

    賽の河原など子供の地蔵がたくさんあり
    供養のおもちゃが供えてある

    Image562s.jpg

    本堂右手の崖には地蔵とたくさんの卒塔婆がつくる
    見事な空間性のが広がっている

    Image566s.jpg

    奥の院があるが、
    フェンスの奥は立ち入り禁止だけど

    (榛名神社、伊香保、川原湯温泉へとつづく)


















        2009-12-12 アートコラボラボ・ワークショップ1

    水戸線岩瀬駅からつくばりんりんロードという
    廃線跡にできた自転車道を歩いて
    紙粘土を積んだカートを引きずりながら
    真壁町を目指す

    途中、自転車道に飽きて路地に入る
    畑の端に鳥居が立ち
    畑の向こう側に塚と社

    田圃の真ん中の道を歩いて
    途中、道祖神の前で作ってきた弁当を食べる
    真壁へ

    2、3時間かかって
    やっと施設に着き荷物を置いてから

    スーパーで買い物をして
    宿泊施設に行く

    陶芸家でアーティストの出町さんと
    市の学芸員の君島さんが来て、
    飲み屋で晩餐会談
    愉しく酔っ払って
    宿舎で就寝

    次の日施設の中を見学させてもらう
    パートナーの広瀬君は部屋に閉じこもって
    作業に参加していないというので挨拶に行くと
    窓辺に佇んでいて絵を描くか聞くと
    うんと頷くが
    昼からやるというとやらないと
    言うので、
    粘土やると言うと
    うんと頷く

    作業場を見にいくと
    その日は仕事がないのでみんな勉強をしている
    広瀬君も作業場にやってきた

    せっかくだから午前中からワークショップができるかと尋ねると
    できるというので、

    作業場で絵と粘土のワークショップ
    広瀬君は絵を描いている

    途中で利用者の二人がけんかを始めてしまう
    それでも二人のけんかが始まらないように
    体をはって止めにはいる人がいて
    その連帯感にこころうたれる

    昼食も一緒に頂き
    午後も多目的室でワークショップだが
    広瀬君はいない
    午前中にけんかしていた男の子の部屋に閉じこもっている

    ワークショップを始める
    直接広瀬君の部屋に訪ねていって
    粘土をやるか聞くが、
    毛布にくるまってしまって
    ほとんど反応しない
    午前中の絵で疲れてしまったのか、
    けんかの影響なのか、
    その後のワークショップには出てこなかった

    それでもけんかして部屋に閉じこもっていた子は
    終わりごろ出てきて粘土でつくっていた

    出町さんも来て
    紙のお面のワークショップを行う

    ワークショップ終了後
    君島さんが下館に行く用事のついでに
    駅まで送ってくれる

    歩いて駅まで行くのは一回はいいけど
    暗くなっていたので
    ありがたく送ってもらう

        2009-12-12 遺跡発掘

    kizaki_ruin.jpg
    長野のアトリエの隣から出土した縄文遺跡の発掘調査が
    大町市の文化財センター指導のもと始まった。

    畑だった部分を冬の間に三区画掘ってみようということで、
    文化財センターの人が計測し、杭をうった場所を掘り始める

    畑だったところなので、土が掘りかえされているが、
    土器やら石器やらでてくる
    その表土部分を掘ったところで一日目は終わり、

    もともと畑を掘ってみたら大きな石が二つ出てきた部分を中心に掘る
    二日目は近くの小学生とお母さんも参加して掘る
    大きな配石のある古代の地面の層から土器や石器がでてくる。
    暗くなり、湖からの風が吹きぬける台地なので寒くて終了

    次の日、西丸館の安曇野アートライン展の展示を終えてから
    発掘を開始、見事な台石を中心に、表土を薄く剥ぐように掘っていく
    地中から出でくる木崎岩の組石の不思議なならびに驚かされながら
    黒曜石の石器を見つける喜び、組石と組石の合間から出土する
    見事な形の石器に、縄文人にとって<あいだ>というのが
    とても大切だったのだと知る
    木の又、巨石の合間、木の虚などを神聖地としてきた
    日本の伝統的な感性とつながる、陰の意識

    斜めに配石された石とそれを受けるように大石と小さな石がまるで
    襞のように組まれた石組みに驚嘆して
    これはいったい何をするための石組なのだろうと惚れ惚れする

    これはぜひとも保存したかったが、仕事で東京に戻っている間に
    文化財センターの人が引っこ抜いて持って行ってしまったので
    もう二度とこの美しい形は戻らない

    石組の下は掘らず周りを掘り進めるので
    石の塔のようなものが幾つもできあがり、

    違う層からも石組みが現れるので
    不思議な地の塔が林立する景色が生まれる

    b0098990_20165056.jpg

    徐々に出土品が少なくなる黒い土の層になって
    ちょうど10日間くらいの発掘調査も終わり
    出土品の位置測定を終える


    区域外にも石組が続いているので
    来春にも発掘調査をする予定なので
    完全には埋め戻さずに、石の塔が倒れないように埋めて
    終了

    翡翠かと思った緑の石もあったが
    実は滑石だった

    あと連れが紡錘型の真ん中に穴の開いた錘のようなものを発掘したが
    これがもっとも異形のもので、以前土器が流れ着く湖で拾った
    素焼きの錘と同じかと思ったが、
    洗って見ると見事に
    ものの中に骨があるようなでっぱり感、生命の型に
    これは明らかに縄文のものだと思わせるものだった
    しかもやたらと重く
    もしかしたら石かもと思ったが、
    見事に穴が開けられていたので、
    そうだとしたら見事な技術だなと思っていたら

    文化財センターの人は
    石でできているが
    時代が違うものではないかと言って、
    専門家に見てもらうと言っていたが、

    あきらかに縄文の地層からでた
    縄文のいのちが宿ったカタですよ

    ということで
    近隣の方にも参加してもらった今回の発掘調査は非常に面白い
    素人がここまでほんものの縄文に触れられる機会はないと思うので、
    来春の発掘調査に興味がある方は連絡ください。



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