Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2009-11-01 真壁町、筑波山

    朝、真壁町古城(ふるしろ)の古城跡
    しずかな土豪
    山に囲まれた舞台のような

    奥の神社が
    杜の呼吸が抜けているような
    すばらしい空間性

    廃線になった真壁駅が
    町のしずかな呼吸の
    ほそく吐かれる息の滞留する所のような
    寂しいけれどどこか長閑な
    朝の気配にとけこんでいた

    真壁の町を彷徨う
    町中のお寺や神社に巨木がごろごろ立っている

    小さなお堂の戸の隙間から覗いた
    にぶくこがねに耀く仏像の表情に
    心をからめとられて
    しばらく離れられない

    神仏混合の神社と寺が結びついていた
    古来の姿を色濃く残している

    素焼の大黒様もたくさん並んでいる
    朝の真壁の町を抜け
    授産施設に向かう途中
    市役所の方に偶然出会い
    そのまま乗せてもらい授産施設に
    忘れたと思った場所にブリーフケースはなく
    どうやら、昨日の美術館視察の時に乗せてもらった
    車に忘れてきてしまったようだ
    市役所の方は仕事で車の確認ができないので、
    とりあえず、ディレクターの陶芸家の方のところで待っていてとのことなので、
    そこへ向かう

    途中、八柱神社という竹林に囲まれ
    巨木を有する
    見事な空間性の彫刻の施された神社に出会う

    陶芸家さんの家の近くにも石段を登っていくと観音と書いてあるが
    いい感じのぼろ小屋の中には
    自然石が立っている
    その後ろには丸石を三、四段積みかさねた
    どうも形式化してしまった仏教的な在り方とは違う
    原始的な信仰心の跡が残っている

    とても忙しいディレクターの陶芸家さんの
    仕事を邪魔してしまって、心苦しかったが、
    連絡を待つしかなかったので、
    待っていたら昼近くになり
    陶芸家の奥さんが、
    気を使って筑波山の登山口まで送ってくれるという
    山を下りてきて連絡したら
    届けてくれるというので、
    ご厚意に甘えて
    筑波山へ

    麓の筑波山口から筑波山へと登る。
    途中の月水石神社で巨石の磐座のごろごろとした場所 
    筑波山は歌垣、カガヒが行われた地だが、
    すでにその気配が磐座に感じられる

    ずんずん登り、筑波山神社に着く
    立派な社と小さな神さびた社が幾つもある

    湧水で顔を洗い
    生まれ変わった気分で登り始める

    ロープウェーを無視し
    登山道を行く

    土曜日だったので、登山客が多いので、
    休みなしで
    追い越していく

    かなり険しい山道を登っていく
    ここを登って歌垣、カガイをした
    古代の男女の姿のまぼろしとともに


    曇りだったので、
    景色はまったく見えず、
    とりあえず、ロープウェーの駅に着く
    男体山と女体山の間にある広場
    店が立ち並びものすごい人

    昼食をとり、
    雲が霧になっている
    男体山山頂を目指す

    巨石の上に社が建っている
    巨石を降りた突端からは雲しか見えないが
    雲に吸い込まれるような崖っぷちの岩上の感覚は
    心地よい
    今回は事情で立身石はパス

    降りてきて、女体山へ
    このルートに巨石がたくさんある
    しかし人が多くて雰囲気が無い

    口に小石をたくさんのせたガマ石
    見た一瞬に
    これは神石だとわかる気配を持っている

    セキレイ石、巨石がたくさん

    女体山山頂
    巨石の上に社が建てられている
    人がいっぱいだが
    山頂の奥の岩棚を降りていくことができる
    降りていくと子供連れのおじさんが
    ロープを使って子供を岩の上に下ろしている
    その岩崖に降り、これ以上は降りられない
    突端から眺めると紅葉した林が美しい
    山頂に戻り、
    女体山側のルートで下る
    ぽつぽつ雨が降ってくるので
    急ぐ

    弁慶七戻りなんともすばらしいバランスで
    巨石と巨石の間に巨石が挟まっている
    その間をくぐる
    この空間性の体験は忘れがたい

    出船入船
    二艘の巨船がすれ違うような二つの巨石の間にやはり巨石が挟まっている
    ロープウェーのある観光山の顔とはまったく違った
    神さびた空間性の場

    これらを見た古代人は神のみあれの姿と感じとっていたにちがいない

    北斗石、大仏石などあるが
    曇っていて霧でよく見えない

    どこかの脇道に社があり、裏から巨石が見れる
    誰も来ないのでしずかな気配

    母の胎内くぐり
    巨石の間をくぐる
    細い巨石の隙間を抜けると
    上に抜けられる

    しばらく降りると
    高天ヶ原と呼ばれる地
    注連縄の結界をくぐって、巨石の岸壁を登っていく
    しばらく登ると、鎖がとれていて、これ以上は登れない、
    これは無理だなと思いつつ、
    その先にある岩峰の姿に惹かれて、
    なんとかして登れるか、
    岩のでっぱりを掴んでいると、
    そのままよじ登ってしまった

    落ちたら、命の危ないような岸壁を越えて
    震えるような心持で
    さらに登っていく

    下には普通の登山客が枝葉の合間から見えるが
    こっちには気づかない

    巨石をよじ登り
    高天ヶ原の巨石の頂に立った

    その瞬間、
    一日中曇っていて
    雲の霧の中で
    まったく景色の見えなかった筑波山からの眺望が

    雲海のむこうに
    遠い山なみを覗かせていた

    雲がはしっている
    岩峰が雲を突き抜け天にぬけた

    震える足先で雲の流れるここが高天ヶ原なんだと
    もう一つの頂の石に乗り、すぐに下り始める

    突き抜ける上昇感と別天地
    再び降りていくほうが怖い
    命がけの箇所をなんとか下り、

    登山道に戻って山を下っていくと、
    なにか脱魂してしまったような浮遊感とともに
    憑かれたように下っていく

    山道の岩と土と根、年月をかけて築かれた山の階(きざはし)を
    踏みしめる身体のリズムは
    カミの言葉なのだと
    身体の記憶こそが

    高天原、天つ国というのは実際的に
    こういう場所に住んでいた人がいたのではないかという
    ビジョンを視てしまうような処だった
    この感覚とともに発せられる言霊には確かな効力がありそうだ

    舗装された道に戻ると、
    心も平らかになっていった

    もし平らな道でも
    身体に障害があってアンバランスなリズムで歩いていたら、
    それはカミの言葉や精霊と呼ばれるものに
    近い状態でいることができるのかもしれない

    筑波山神社の最初に行った小さな社の側に着き、
    筑波山口に向かって歩いていく

    途中道を間違って
    違う側に降りて、遠回りしてバス停に戻る

    無事忘れ物もみつかり、
    わざわざ届けてもらったお礼を言って
    バスでつくば駅へ







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