Nobuyuki Sugihara

砂場の山の隧道の指

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        2009-03-30 一日かぎりの展覧会

    一日かぎりの展覧会
    植田工 荻野夕奈 結婚パーティー

    大学の数少ない友人の植田くんと夕奈さんの結婚式で展覧会をやるということで
    「神庭(カムイミンタル)」に注連縄の蛇が舞い降りてくるビジョンを見た

    朝9時搬入で15時開場の短時間での設営だったので
    いまだかつてない集中力で貝殻をならべた

    友人の結婚式という人生の門出の
    入口に展示だったので
    文字通り人生をかけた集中力だった

    それでもやはり時間は足りなく開場後も並べつづけた
    時間の層の問題から万全ではなかったが(完成などありえないだろうけど)
    開宴までには、なんとか見せられる形にはもっていくことができた

    式は他のイーゼルに並べられた絵画や立体の空間もバランスよく
    声楽科の人の歌や演奏、たくさんの参列者、引出物まで
    手作りなとてもよい会だったと思う

    これも植田君と夕奈さんの築いてきた人との絆がかたちとなってあらわれた
    結果なのだろう、二人の姿にはやはり心動かされるものがあった
    祝いという為の展示や発表というのは、想いが貫かれていて
    とても本質的な表現のありかたなのかもしれない

    そういえば、友人の結婚式に参加するのはこれが初めてだった




    茂木健一郎さんが
    これと結婚式について紹介してくれています。
    http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/03/post-12ad.html

    Image252.jpg


    「蛇―神庭(カムイミンタル)」

    貝殻、注連縄





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        2009-03-15 広瀬の丸石神


    『丸石神』という本の中で中沢厚さんが初めて登山の帰りに丸石と
    出会った三富村の広瀬という場所に行きたくて、
    以前、三富の雷(いかずち)集落から
    川浦、天科、青笹と歩いて日暮れ頃に、
    芹沢という集落で、笛吹川の渓谷の急斜地の突端にある
    基壇の丸石と出会い
    その在り方に心打たれたところで
    帰りの終バスの時間になってしまい
    広瀬の丸石が見れなかったのが
    心残りになっていたので

    調べてみると、塩山駅から
    無料のレンタルサイクルがあるので、
    行ってみることにする

    塩山駅で自転車を借りて
    一路三富の広瀬を目指す
    前にバスで三富まで行ったことがあるので、
    道はわかるのだが、20キロ近くある上に
    上りがきついので、5時の自転車返却時間に間に合う為には
    かなり急がないといけないが、
    連れが途中まで来て行きたくないとごねたりして
    なかなか進まない

    とりえず、雷までいけば間に合うだろうと
    自転車をこぐ
    途中標識があり
    駅から11キロ地点で
    広瀬まで8キロとあったので
    近くの神社で昼食にする
    平たい巨石の上に座って持参した弁当をたべ
    巨石の写真を撮るとなぜか画像が曇って
    ソフトフォーカスがかかったようになってしまう

    Image235ajpg.jpg

    Image234a.jpg


    風が冷たいので、動かないと
    手がかじかんでくるので出発する

    雷を通り、川浦、天科、青笹の急な坂道をぐんぐん越えていく
    さすがに自転車の力は偉大だ
    歩いた時は相当時間がかかった気がする

    丸川という所で国道沿いに丸石神があり
    ソフトフォーカスのまま写真を撮り
    お菓子を食べてから
    坂道をこぎ出す
    これ以降は普通に写真が撮れるようになった

    Image237a.jpg


    国道から対岸の芹沢集落を眺めながら通り過ぎ、
    鉄骨のトンネルの水樋が壊れて
    水が垂れているのだが、そのパイプを覆うように
    凍っている
    雪はないのだが、気温は氷点下になるのだ

    やっと広瀬ダムが見えてくる
    たくさんの自然石で築かれたロックフィルダム
    ダムの管理所で、掃除をやっている人たちがいる

    さらにダムを集落のほうへすすむ
    途中昔使われていた材木を積んだトロッコが飾られている

    広瀬の集落に着き、どこに丸石があるのか探しながら、
    走っていくと大ナラの巨木があり
    そこから少し走った国道脇に丸石神はあった

    国道から外れた山の上にあると想っていたので
    拍子ぬけしたのだが、おそらく中沢厚さんが初めて
    丸石と出会ったときは、まだダムがなく
    広瀬の集落の中心の道からは外れた丘の上にあったのだろうが、
    旧広瀬集落はダムの底に沈み
    高台に現在の集落が築かれ、丸石は
    集落の真ん中に来てしまったのだろう

    四隅の木柱の中心の基壇上に積み重なった
    丸石神には竹でつくられた輪っかに原色の紙飾りがついた
    ものが被せられたいた

    前の家の人がでてきたので、
    輪っかについて聞くと、
    火ぶせという屋根の上に置く
    火災除けのまじないだという

    その火ぶせを一時外させてもらって
    丸石神を眺めると、
    大きな密度ある丸みの量感には
    なんとも語りかけてくるものがあるのだ

    Image235a.jpg

    Image234b.jpg


    この感覚はどうやらこの山に挟まれた谷間の
    ダム湖になりえるような
    漏斗状の地形のちょうど良い大きさの空間を背景にした
    丸石の膨らみの張りが
    まるで宝物が空の下に剥き出しに捧げられているような
    絶妙な感覚で配置されていることによるのだろう

    この山の瓢(ひさご)に生まれた玉(タマ)の山のいのち
    中沢厚さんがその妖しいまでの魅力を孕んだ丸石に惹きつけられ
    とり憑かれていった、
    その始まりの卵子のような出会いの場所に来られてよかった

    中沢厚さんが撮った写真は白化粧した山の姿を背に撮っていたり
    山襞の裾野に丸石が覗いていたり
    山の姿とひびきあって丸石が存在していることを感じさせたが、

    現在、白化粧の山側には細い木が生え視界を遮り
    山襞の折り込まれた山側は増築された白い家に視界を遮られていた
    昔の人が感じていた丸石と山のウツロの響きあいの
    感覚は受け継がれなくなってしまっているのだろう
    これは国道沿いにあることによって開発の余波の流れに押しやられてしまったからだろう

    これに比べて芹沢の丸石は国道の反対側の川向うに
    隠されるように
    時の奔流から取り残された
    ひっそりと静かな佇まいを見せている
    丸石神の往古の姿を一番残している場所だったのかもしれない

    帰りは20キロ近いのに
    下り坂だと一時間もかからず下ってしまったので、
    恵林寺に入って
    夢窓国師築庭の庭を見るが
    医光寺の雪舟庭に比すものではなかった
    うぐいす廊下の鳴く小気味よい音を聞いて
    帰途につく







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